[まちいま コラム]本の森で知の冒険! 〜多摩市立中央図書館、ついに開館〜
公園と図書館を行ったり来たり。1日中楽しめる!
多摩センター駅から歩いて7分。多摩中央公園に面した場所に、大きな窓ガラスが印象的なレンガ造りの『多摩市立中央図書館』が、2023年7月1日、ついにオープンしました。多摩市にゆかりのあるノンフィクション作家・柳田邦男さんがまとめたコンセプト「知の地域創造」。その実現を目指して、じっくりと構想を練ってきました。
そんな中央図書館のテーマは「さあ、本の森にとびこもう」。窓越しには多摩中央公園の豊かな緑。森の中で本を読んでいる気分が味わえます。内装も、木の温もりを活かしたナチュラルテイストです。
「とうきょうの木(多摩地域で生育した木材)」で作られた椅子を設置したエリアもあり、インテリアの細部までさまざまなこだわりが散りばめられています。
つい長居したくなってしまう素敵な空間ですが、館長の横倉さんは「公園と行き来しながら、ぜひ緑陰読書を楽しんでほしいです」と語ります。「公園で見た生き物や植物を調べよう」と図書館へ行ったり、逆に図書館で借りた本を持って公園へ行き、のんびり読書タイムを楽しんだり。ご近所には『パルテノン多摩こどもひろばOLIVE』もあり、子どもとのおでかけにもピッタリです。あちこち行き来しつつ、図書館で1日中楽しめます。
2階の出入り口からそのまま公園へ
図書館2階の出入口からは、そのまま多摩中央公園へ出られます。小鳥のさえずりが聞こえる2階は、ナチュラルウッドをベースに、グリーンのパネルサインが映える明るい雰囲気。気軽に腰掛けられるイスや段差も豊富で、カフェもあり、リラックスして本を読めます。
書架に並ぶのは、暮らしに身近なテーマの本や雑誌と子ども向けの本で、同じフロアに子ども用トイレや授乳室も完備。しかもそのトイレや授乳室の壁には、『もりのへなそうる』の挿絵が! 親子連れが楽しく過ごせる工夫が満載です。
閉館前の本館にあった「へなそうるのへや」もパワーアップして復活。作家・渡辺茂男さんの死後、息子の鉄太さんから寄贈された品々がより魅力的に展示されています。
自習やグループワークに便利なエリア「ラーニングコモンズ」には、さまざまな人数に対応可能な可動式テーブルや、ホワイトボード付きのモバイル書架を設置。利用者の自由な発想で、思い思いの使い方ができます。
他にも、各種セミナーやイベントに使える「活動室」(要事前予約、有料)もあり、いろいろなスタイルでの学習をサポートしてくれます。
静かに本の世界に没頭したい人は1階へ
1階はダークブラウンを基調に、シックな雰囲気にまとめられています。
新聞や専門的な資料の他、以前は閉架書架にあった豊富な地域資料や、点字などの障がい者向け図書も、みんなが自由に手に取れるようになりました。
入口から奥へ進むにつれて、書架の本も高くなり、より森閑とした空間に。
もっとも奥まったところには、「静寂読書室」があり、本の世界に没頭できます。
調べ物や学習が目的の人のために、充実の学習スペースも用意。
利用者カードの登録不要で誰でも自由に使えるスペースだけでなく、「個人研究室」「グループ研究室」もあり、集中できる環境が整っています。
※「個人研究室」「グループ研究室」は、利用に一部制限あり。
2階と1階をつなぐ「ステッププラザ」
エスカレータ&階段隣には「ステッププラザ」。大きめの段差で作られた階段状のエリアです。
利用者がベンチ代わりに使えるほか、さまざまなイベントにも活用できます。本館閉館と中央図書館開館に伴い、市民からイベントアイデアを募集・実施してきましたが、今後も利用者からイベントアイデアを募るそう。あなたのアイデアで楽しいイベントが開催できるかもしれません!
2025年オープンを目指して改修中の多摩中央公園には『Bookパーク』という施設が誕生予定ですが、図書館では『Bookパーク』と協力したイベントなども考えているそうです。オープン後もどんどん進化していきそうな予感!
多摩市では京王沿線7市での図書館相互利用を行っていて、稲城市・八王子市・町田市・府中市・調布市・日野市の方も登録すれば本を借りられます。注目の多摩市立中央図書館に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
■多摩市立中央図書館
【住所】多摩市落合2-35(GoogleMapで開く)
【お問い合わせ】電話042-373-7955
【開館時間】9:30〜20:00
【休館日】第1・3(木)※祝日の場合は開館、年末年始、特別整理期間
公式WEBはこちらから
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