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モリテツのスペイン紀行48「最果ての岬で(3)」(フィステーラ〜ムシア)

さあ、やることはやった。あとは岬でガリシア郷土料理を楽しもうと相成った。マネージャー氏と海岸線の南側の日当たりの良いレストランのテラスに座った。まず最初は付け出し代わりのナバハス。ガーリックとオリーブオイルで仕込んだマテ貝料理だ。次に蛸料理のポルボ・ア・フェイラ。ワインはガリシア産白ワイン「ビオンタ アルバリーニョ」。さらには、牡蠣を調理したガリシア名物の熱皿料理アヒージョ。瞬く間にセルベッサもワインも空いてご機嫌。

まだ明るい。ムシアはサンセットの名所。マネージャー氏に誘われてムシアに泊まり込もうかと迷ったが、巡礼者が瞑想に耽る最果ての岬で、ほろ酔った己に良心の呵責めいた思いもあって、勇気を奮ってバス停に。がら空きのバスに揺られて90分ほど眠ったら、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ着いてしまった。

まずは鉄道駅でマドリード行きのRENFE乗り場を確認。明日はスペイン最後の地、あの華やかな都マドリード。少年時代からその語感に憧れていた。通りで空を仰いだらサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の威容が。いよいよこれが見納めか。

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