紙上 Placemaking
「多世代が居場所として交流できる場所に」
/三丁目の家 松尾友起さん・柴田洋佑さん
多摩市関戸三丁目。
多摩川と大栗川、そして鎌倉街道の三角地帯にあたる、多摩第一小学校や多摩中学校の生徒たちが登下校で通る道沿いに一軒の古民家があります。
壁に打ち付けられた波板には、白くくっきりと浮き上がって見える『多摩市関戸 三丁目の家』の文字。
ここが、子どもや大人の枠を超え、多世代の居場所になることを目指して、2022年7月に活動を始めた『三丁目の家』の拠点です(GoogleMapで開く)。
「人が孤立せず、つながりを作りながら支え合って暮らすコレクティブハウスを日本にも広げよう」と2000年から活動を続けている『NPOコレクティブハウジング社』が、縁あって、関戸三丁目の古民家を事務所にしたことが始まりです。
この古民家を地域をつなぐ場所としても活用することを目指し、登録団体を募ることを考えます。
そして、その第一号の登録団体として『くべーる会』が、ここで活動を始めたのです。
「30年近く多摩市で暮らして、地域の人のつながりを作りたいとずっと思っていました。そんな中、コロナで身動きが取れなくなり、さらにその思いを強くした時に縁と人の出会いがあって、ここを借りることができるようになって、『くべーる会』を立ち上げました」と『くべーる会』代表の松尾さん。
会の名前は、焚き火に薪を「くべる」からとりました。
焚き火に薪をくべ続けて火を絶やさないように、さまざまな人が関わり合いながら地域のつながりを絶やさず続けていきたいという願いが込められます。
金曜日のお昼過ぎ、「やさい市」「こども文庫」ののぼりが家の前に立ちます。
子どもたちは、元気に軒先で遊んだり、家の中で文庫や絵本をゆっくり自分のペースで読んだり。スタッフとおしゃべりしたり。
地場産の採れたて野菜が並ぶテントでは、「あら、珍しい、こんなものもあるの?」「新鮮でツヤツヤしてるわね」と、買い物を楽しむ人の声が聞こえます。
月に一度、ユニークなイベントも開催しているとか。
2022年7月のオープニングイベントは「鷹匠きたる!」。
なんと、多摩市に3人も鷹匠がいるのだそうです。
他にも、メキシカンライブやべんがら染めワークショップ、星をみる会、テーマソングをみんなで作ったり、スズメバチ芸人がやってきたり。
人と人との繋がりが生んだ、他では見られないイベントがたくさん!
参加者がゲストにもプレイヤーにもなって、一緒に楽しむ催しばかりです。
「一期一会だけではなく、一つの出会いの点が線になり、そして面になっていき、いろいろなことにチャレンジし、新しい世界を広げるきっかけになればいいなと願います」
2年目の目標は、もっと地域に出て行こう、『三丁目の家』を知ってもらおう。
「リフォーム第1弾として、縁側テラスを作り、人が来やすい状態にして、いろいろな人が立ち寄って、つながって、できることを増やしていきたいですね。やさい市を手伝ってくださるボランティアも募集中です。ぜひ、ご自分でこの楽しさを味わってください! 自分で!!」
「三丁目の家」を会場に、多摩市まちゼミの講座企画を開催します。
「はじめてのまち活 デビュー応援講座」
これからまちで何かやってみたいな〜ともやもやしている人、集まれ!
ちょっと先に何かやってる人と一緒にまずは最初の一歩を踏み出してみませんか?。
もやぴのシュガーKこと佐藤一樹さん、大栗川沿いで週末にフリーチャイを振る舞っているコータローくんと一緒に、作戦会議をしましょう。
この場所をみんなで面白く使っていけたら良いなと思います。
日時:2023年11月5日(日)10:00〜1:30・6日(月)10:00〜11:30・15日(水)19:00〜20:30
参加費:無料
定員:各回3名
場所:三丁目の家
申し込み:TEL.090-9375-3842(10:00〜19:00) mail:k.azuki.sugar@gmail.com
プロフィール
さんちょうめのいえ
多摩市関戸三丁目に建つ古民家をベースに、『NPO法人コレクティブハウジング社』と『くべーる会』で立ち上げた多世代がゆるくつながる場所。現在は、毎週金曜日の15:30~18:00に「やさい市」と「こども文庫」を実施。そして、月に1回、その都度内容の異なるイベントを開催。過去のイベントは、SNSでご覧に。11月は18日(土)17:00~「星を見る会」を予定。公式ホームページ Facebook Instagram X(旧Twitter)
プレイスメイキング とは
そこに行ったら人と出会えて、つながって、ワクワクドキドキ楽しい時間が過ごせて、笑顔が広がって、まちが盛り上がる何かを作り出せる。そんな空間を、私たちが普段暮らすまちの中に作る取り組みが「プレイスメイキング」。
紙上プレイスメイキング とは
『もしもし』紙上が、そんな「プレイスメイキング 」の場になりたい。『もしもし』に触れることで、新しい人とつながったり、ドキドキワクワクの思いが広がったり、新しい発見があったり、このまちで暮らしていることを嬉しく思ったり、安心したり、心が豊かになったり。そして人に優しくしたいなと思えてきたり。そんな『もしもし』を皆さんに届けたい、一緒にこのまちを楽しい場所にしていくきっかけになれたら。そんな思いを込めました。
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