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[サークル紹介]「要約筆記」で聴覚障がい者をサポートしたい/多摩市要約筆記サークル

話の内容を要約しながら
聴覚障がい者に情報を伝える

聴覚障がいの人や高齢で〝聞こえ〟に困っている人に、話の内容をその場で要約して文字で伝える「要約筆記」。聴覚障がい者の中でも、手話を主なコミュニケーション手段としない難聴者や中途失聴者に対して情報を伝える方法の一つです。

「多摩市要約筆記サークル」 は、大学等でのノートテイクなど、「書いて伝える」仕事で聴覚障がいの人をサポートしています。

創立は1996年。東京都の要約筆記の講習会を受けたメンバーの有志が、手話サークル内で要約筆記の勉強会を始めたのがきっかけです。現在は20名ほどのメンバー。通訳のための勉強会などで研鑽を積んでいます。

「要約筆記」では、筆記用具やパソコンを使い話の内容をその場で文字にして伝えていきますが、人の話すスピードによってはすべてを文字にすることはできないため、内容を要約しながら伝えます。
利用者が1、2名等少数の場合は、利用者の隣で文字化して伝えます(ノートテイク)。
また、利用者が多数の場合は、OHP・OHC・パソコンで、文字をスクリーンに拡大して映します。

このような形で実際の「要約筆記」作業は進められていきますが、話の内容をその場で要約することはなかなか難しいことです。
聴覚障がいの人に正確にその内容を伝えるためには、技術や訓練が必要です。
話の内容によっては専門用語なども出てくるので下準備も重要だと言います。
「やはり現場で場数を踏むこと、経験を積むことが大切ですね」とはメンバーの声。

「たいへんな仕事、活動ですね」との記者の言葉に、
「書いて伝わったと実感することが喜び。難聴の方から『今日はよくわかった』と言っていただいたりすると手応えを感じる」
「大学でのノートテイクは、4年間通して関わっていることもあるので、卒業時に学生から感謝の言葉や『これからもがんばります』などの言葉を聞けることも。やってて良かったなと…」
「人生のイベント、例えば結婚式などで通訳することもあります。『ありがとう』の言葉がなにより嬉しいです」など。
サークルメンバーそれぞれが、やりがいや手応え、その楽しさを語ってくれました。

難聴者や文字情報支援が必要な方に向けて手伝いができたらとの思いで活動を続けている『多摩市要約筆記サークル』。
難聴者とのふれあいも大切に、年1、2回交流会も行なっています。
また、難聴者だけでなく、高齢で耳が聞こえなくなってきている方など、どういうコミュニケーションの手段があるかを伝えていきたいと話します。

『要約筆記』を多くの人に知ってもらうためにも、『多摩市要約筆記サークル』の今後の活動に注目していきたいです。

▼定例会/毎月第2・4(火)18:30~ ▼主に多摩市立永山公民館 視聴覚室、その他学習会有
▼多摩市要約筆記サークル tamayouyaku@gmail.com

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