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モリテツのスペイン紀行54「さらばほほ笑みの国(1)」(マドリード6)

翌日はイタリアの3人組に連れられて王宮に向かった。毎週水曜日はアルメリア広場で衛兵交代式が行われ、見学できるというのだ。

広場に着いてみると、すでに大勢の見物客が押し掛けており、儀式というより観光イベントの趣。といっても雰囲気は十分に厳か。なんと砲兵、騎兵、歩哨兵ら400人と100頭もの馬が参加、アルフォンソ十三世(1886年~1931年)時代の様相そのままに口を一文字にしてその軍服姿も凛々しい。

蹄の音が遠くから聞こえだすと共に、楽隊が曲を奏で始め、衛兵交代が始まった。直立不動の姿勢で起立して銃器を肩に交代を待つ衛兵。砲兵、歩哨兵、槍騎兵、鞍職人、銃撃隊、弾薬隊……女性の兵士も交えて青、白、赤の衣装で正装した様々な軍人の軍靴が響く。クライマックスは白馬にまたがった騎馬兵の登場。甲高い横笛と重々しいドラムの音色。なかなか雰囲気がある。

衛兵隊長の指令に従って10分間隔で交代、儀式は1時間も続く。儀式を終えると、プエルタ・デル・プリンシペ(バイレン通り)で音楽隊がコンサート。これは観光客向けのサービスなのか。

アルマス広場に面して巨大な王宮が広がる。1738年から1755年にかけて、ブルボン王朝初代国王フェリペ五世が焼失した宮殿跡に建設したもので、150㍍四方に2,700もの部屋があるという。


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