『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
その25 「今が一番新しい自分」

その25
「今が一番新しい自分」
先日、101歳ながらも杖なしで歩き、一人でバイクに乗ってピアノ教室に通う女性がテレビで取り上げられていました。
100歳の誕生日は、人生初のまつ毛エクステとネイルでおしゃれにきめたと。
「自分でできることは自分で。なるべく人の手を煩わせないように」を心がけているそう。
一方私は、病気で骨が曲がり、なかなか自由に体が動かない。
長時間外にいると疲れが出てしまう。
嚥下もうまくいかず、食事も結構大変です。
周りも「無理するな」と言います。
情けないなあ。
そう思っていたある日、「あなたの誕生日はいつ?」がテーマの集まりがありました。
そこで「丁度、今日が誕生日。生まれて初めて80歳になりました」とおっしゃる方が。
別の方は「人生で今が一番新しい自分です」と胸をはって話していました。
人の体は細胞でできています。
そしてこの細胞の多くが分裂と再生を繰り返しているので、昨日の自分と今日の自分では、今日の自分の方が新しいということになるのだとの話を聞いたことがあります。
「生まれて初めて80歳」「今が一番新しい自分」。
本当にそうです。
歳を重ねるにつれ、できないことが増えていくのは事実です。
前と比べてできなくなったことへの不甲斐なさで、辛くなる。
でも、そこで諦めるのは違うと気づきました。
今が一番新しい自分なんだから、今できることをやっていけばいい。
私の大好きな言葉、「夢こそ力、希望こそ力」。
「夢」「希望」を今一度掲げ、生きる力に変えて新しい出発を切っていこうと思います。
PROFILE
長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。
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