モリテツのキューバ・ 南米紀行15「タイムスリップした街②」 (ハバナその15)

マタンサスまで90㌔。一日三便往復しているという。乗り込んでみた。キューバの人は不機嫌な時はあるのだろうか。人懐っこく微笑みかけて握手を求める男性しきり。人の幸せというのは富にあらず、こうした日常にこそとも思わせる。
次の駅までタクシーが追いかけてきてくれる。当然タクシーの方が早い。ここでは車にさして関心がなくとも、街中を走るカラフルなクラシックカーについ視線を奪われる。まさにタイムスリップした状況。
革命政権が樹立した二年後の一九六一年、それまで友好国だった米国とは国交断絶、欧米からの工業製品輸入は途絶え、政府も新車販売禁止策によって、親米時代になだれ込んできた米車が街中を席巻することになったのだ。
博物館でしか見られないだろうシボレーやフォード、ビュイックにキャデラック……地味な色合いの街にあってその派手さとデカさは目を見張らせる。一九二〇年代にまず四角いフォルムのT型フォードが流入、三〇年代から第二次大戦中の四〇年代にもシボレーやキャデラックがなだれ込んだ。
一体、どのぐらいは走っているのかといえば、およそ十六万台前後らしい。現在も新車の販売台数は年間百台超とか。圧倒的なクラシックカー天国なのも頷ける話だ。
- 街中はクラシックカーのオンパレード
- 街中にはアメ車がずら
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