漢方コラム(170)漢方のメンタルケア

東洋医学において、秋は「憂い」や「悲しみ」の感情と深く結びつき、五臓の「肺」が主役となる季節です。日照時間は短くなり、木の葉が落ち、冬に向かっていく様は、自然と気持ちを内向させ、寂しさや不安感を引き起こしやすくします。特に「気血(きけつ)不足」や「気滞(気の流れが悪い)」体質があると気持ちが落ち込みやすくなります。呼吸が浅くなり、胸苦しい等の症状が見られますが、肺の機能が低下したため、清気(せいき)(自然界の気)を取り込みにくく なっている状況です。そんな症状によく使われる「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」は、気の巡りを良くして肺の機能を助け、不安感や胸苦しい症状に効果がある漢方薬です。しかし、この漢方薬には気血を補う生薬は入っていないため、気血不足で不調の方には効果があまり期待できません。全体的な体質の見直しがあなたに合う漢方薬との出合いにつながります。
こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵
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