1. HOME
  2. 漢方コラム(124)瘀血証の症状

漢方コラム(124)瘀血証の症状

東洋医学では血行不良で起こるさまざまな症状の原因を瘀血証(おけつしょう)だと考えます。瘀血証の症状は幅広く、頭痛・腰痛、肩こりの痛み、痕が残りやすいニキビ・湿疹等の皮膚病、治りにくい怪我、生理痛や子宮筋腫等の婦人病、静脈瘤や血栓症等、血管・循環器の異常も関連があります。また、他の病因とも結びつきやすく、冷えが原因の寒凝瘀血(かんぎょうおけつ)、ストレスなど気滞による瘀血、元気不足の気虚瘀血(ききょおけつ)等もあります。
瘀血の特徴は、患部が固定で移動せず、痛みやこりを感じたり、血管が目立ったり、肌の色や顔色、舌の色が紫色っぽい、またはつやがなくくすんでいる見た目です。目の下のクマやシミが目立つ方も瘀血証体質の方が多いです。
血流はすべての細胞に栄養を与え、老廃物を取り去り、健康を保つための要です。ぜひ普段から、血行が悪くなっていないか、気にしてみてください。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵

関連記事