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TamaHito 31 
笠原 利恵 さん
暮らしの質を上げる住まいを提案

ずっと働き続けたくて選んだインテリアの仕事

短大卒業時、世間の景気は良く、周りの友人が商社や損保、銀行へと就職していく中、一生働き続けられる技術を身につけたいと、インテリアの専門学校に進学した笠原さん。

「そこで、インテリアの知識だけではなく、建築法規や施工、構造まで深く学び、卒業後にインテリアコーディネーターと二級建築士の資格を取りました」

卒業後、建設会社に就職。店舗や個人住宅などさまざまなインテリアコーディネートに携わってきました。妊娠・出産で一旦は現場を離れたものの、子育てが落ち着いてきた17年前、大手住宅会社のリフォーム部門に再就職。提案型のリフォームを数多く手がけ、社内表彰も多数受ける実績を重ねます。

「ただ、どうしても会社組織だと利益優先になりがち。確かに利益は大切ですが、数字に追われるのではなく、お客様にとことん寄り添うご提案をしたい、という思いが強くなってきたんです」

また、会社員時代は、仕事も家事も子育ても全力投球。好きな仕事だからストレスフリーだと思っていたのが、40代で突然体調を崩して入院・手術に。加えて、フリーで活躍する女性との出会いが笠原さんを後押しし、「会社組織ではなく、お客様側に寄り添ったご提案をしたい」と3年前に独立しました。

「工務店は建築のプロなので、できないと言われたら、お客様は諦めるしかない。でも、リフォーム会社での経験を持つ私から見ると可能な場合もあります。私はとことんお客様側に立ち、暮らしの質を上げる提案をしていきたいです」

働く女性のためのリフォーム提案

病気の経験は、笠原さんに、〝働く女性が暮らしやすい住まい〟という視点も与えました。

「働くお母さんって子ども・家庭・仕事を優先して、自分のことは後回しになる方が多いと思うんです。無理を重ねてしまい、40代で体調を崩す方も多くいらっしゃいます。だからこそ、女性が家事・育児を楽にできる住まいと、ゆっくりくつろげる空間が大切です」

笠原さんがこだわるのは、住まう人が本当はどんな暮らしをしたいと思っているのかということ。今は良いかもしれないけれど、年を重ねていくと不都合が生まれてくる場合もあります。

「そこで大切なのが、これまでの仕事の経験を生かし、その方の将来を見据えたご提案をすることだと思っています。お客様が、自分では気が付かない心地よい暮らしを提案していきたいです」

家を快適にし、暮らしの質を上げるインテリアの工夫はオンラインやセミナーで随時紹介中です。HPでどうぞ。

 

 

動画撮影協力:カーテンギャラリーハンザム(https://www.hanzam.net/)

プロフィール

稲城市長峰在住。暮らしリフォームコンサルタント。短大卒業後インテリア専門学校にて学ぶ。出産・育児で一旦離れるものの、建築業界にて23年間の経験を積む。その間、リフォーム会社で13年・400件以上のリフォームを完成させる。「もっとお客様にとことん寄り添うご提案をしたい」と、2018年に独立。地域密着型で仕事を続ける中、セミナーも多数開催。『インテリアデザインR』代表。https://interiorie.com  https://www.houzz.jp/pro/interiorie

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