漢方コラム(130)不眠の体質
不眠症でお悩みの方は多いと思いますが、漢方薬で改善できる不眠症もあります。さまざまなタイプがありますので、それに合った漢方薬でないと上手く効きません。よくある症状を紹介します。
①不安感や心配性、動悸等で眠れない。心血虚証(しんけっきょしょう)と呼ばれる体質の方が多いです。②イライラしやすい、怒りっぽい、落ち着かない等。ストレスや更年期に多い気滞(きたい)の症状です。③足の裏が熱くて布団から出したくなる、むずむず落ち着かない等。陰陽のバランスが崩れている症状と考えます。④寝汗をかいて、夜中に何度も着替えに起きてしまう。汗をかくのは代謝が良いイメージですが、寝汗は盗汗(とうかん)と言って良い体質ではありません。⑤トイレに度々起きて安眠できない。高齢者に多く、改善には少し時間がかかります。不眠症は辛い症状ですので、初めは眠剤と併用22しながら体質改善すると良いと思います。