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漢方コラム(133)皮膚病の漢方治療

さまざまな病名の皮膚病がありますが、東洋医学では、皮膚の状態で体質を判断し、漢方薬を選びます。よくある体質5種類をご紹介します。
①熱タイプ:患部が赤く、熱感がある。かゆみは強いことが多い。清熱解毒薬を用います。②乾燥タイプ:カサカサして皮膚が薄い。冬に悪化しやすい。気血を増やす漢方薬を用います。③水毒タイプ:かいて傷つけると汁が出たりかさぶたになる。夏に悪化しやすい。水毒を去る漢方薬を用います。④瘀血タイプ:痕が残りやすく、患部は他の部位より固い感じがある。血流を良くする漢方薬を用います。⑤虚弱タイプ:赤みはあまりなく、患部との境目がはっきりしない。胃腸の調子なども考えて判断します。多くの皮膚病は①と③など混在したタイプで、数種類の漢方薬を併用します。また、季節によって変化する肌に合わせて漢方薬は変更します。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 輝明

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