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Tama Hito 66
小倉 艶子 さん
「住む人で作られるまち、だから交流の場を作る」

中学校での月2回のサロンで、地域の人がつながる時間

 「南大沢の入居開始が19834月で、まちができて今年で40周年を迎えます。南大沢中学校も40周年。中学校として記念のイベントを33日の午前中にやるのですが、『午後は地域に開放しますので、ぜひ、何かをやってください』と校長先生におっしゃっていただいて、特別企画の『いきいきサロン』を予定しています」と話すのが、同中学校で月に2回『どんぐり分校いきいきサロン』を開く小倉艶子さん。

 「住むってことは、全く知らない者同士が知ることからがスタートですよね。声をかけていただくと断れない性格で、『私でいいんですか?』と地域活動に関わるようになりました」

 その中でまちの生い立ち、成り立ちを知ることに関わり、「子どもたちの心にふるさとを」をテーマに『どんぐり分校』を立ち上げ、小山内裏公園を拠点に活動を開始。多くの子育て世代が参加し、集い、憩い、寛ぎ、和み、交流の場を重ねました。

 「続ける中で私自身も歳を重ねました。次は子育ても終わって身軽になった人たちが、私にもやることがあって良かったと思えるといいなと思ったんですよね」

 地域で何かをと思っていた時に、南大沢中学校の校長先生とつながりました。

 「子どもたちが、『自分たちの学校に、ときどき高齢者が来てにぎやかだったよね』そんな思い出が作れると良いです」と話してもらえたそうです。

いろいろな子どもに巡り合う、養育家庭の活動を約20年

 そんな地域活動の一方で、艶子さんは20年程前から養育家庭も続けています。これまでに20人ほどの子どもと関わり続け、同時期に4人、5人が家にいたこともあるとか。

 「特別にえらいことをしているとは思いません。縁があってここを必要としている子がいて、いろいろな子どもに巡り会えることが楽しいです。なんだか、いいどこどりしている感じです。ただ、子どもたちは18歳で自立をしなければならないので、良い自立をしてもらえたら嬉しいですね。大変なことが多い今、とにかく生き抜いていってくれれば、と願います」

『どんぐり分校いきいきサロン』でのクリスマスコンサート

プロフィール

1943年山梨県出身。1985年から南大沢在住。まち開き間もない場所で、地域活動に参加。以来、継続。小山内裏公園で「子どもたちの心にふるさとを」をテーマに、『どんぐり分校』をスタート。2010年にはNPO法人化。南大沢3丁目商店街での活動を経て、現在、南大沢中学校でも月に2回サロンを開設。一方で、養育家庭としての活動も継続中。


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