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紙上 Placemaking
「一人の中のタネを大切に育てるサポートをしたい」
/美術ひろば タネノス

『タネノス』共同代表の西畑さん(左)、初田さん(右)

10年以上前に橋本の本屋さんで一緒に働いていた西畑うららさんと初田珠里さん。意気投合し、互いに違う道を進んだものの、家族ぐるみでの付き合いを続けてきました。

そんな西畑さんの「誰もがの居場所を作りたい」という思いと、初田さんの「子どもが、美術の世界を通して、家や学校の場とは違うコミュニティで自分らしさを表現できたら」との思いが合致して生まれたのが『タネノス』です。

美術教室とギャラリーを中心にした「美術ひろば タネノス」、ミニカフェ「お茶の巣」、画材販売スペース「引き出しの巣」を用意しています。

「『美術ひろば タネノス』は本人主体。自由に自分を出して、表現できる場があればと思いました。絵が上手だから下手だからではなく、いろいろな表現活動がある中での絵を描く、です」と初田さん。

子どもも、大人も、障がいがあってもなくても、美術という正解のない土台の上で、『タネノス』に関わる全ての人がフラットになれる心地よい場所になればと願っています。

実際、ひろばを覗くと、「こんな絵を描きたい」「こんな物を作った」「自分が作った物で遊んでみた」と、それぞれが自由な発想で、自分を表現できる物を創作しています。その生き生きした姿は、見る人の心も躍らせる楽しい時間に。そして、遊びから学びに自然とつながっていく時間が紡がれていることを実感します。

創作スペースに対面するスペースが、カフェとギャラリースペースです。

ギャラリーでは、本気で制作に向き合う作家達の作品が、月替わりで飾られます。時に、在廊する作家の声を子どもが聞く場面や子どもが作家に質問する場面もあり、子ども達は親でも先生でもない大人に触れ、刺激を受けることに。

カフェで訪れた人も、お茶を飲みながら自然にアートを五感で楽しむことができると笑顔に。

さらに、普段は交わることのないような人との出会いも生まれています。

「子どもも大人も、作家さんも、そしてスタッフも、一人ひとりにタネがあるはずなんです。見えている人もいれば、見えていない人もいる。そのタネを育てる巣になりたいですね。タネが育っていって、枝葉も根も広がっていって。コミュニティがつながって、成長し続けていけたらいいですね」

これから、どんな風に根をはり、枝が伸び、葉が茂っていくのか。楽しみです。

初田さんが大好きな画材店『月光荘』のラインナップが並ぶ、小さな販売スペース「引き出しの巣」は、まるで宝箱のような彩りを持ちます。

自由に何かを表現したくなる気持ちがむくむくと湧いてくる、、、。ぜひ、のぞいてみてください。

4/28(金)までは、二村さやか版画あそぶ展

春らしい、柔らかな温かみを感じるような作品たちを、ぜひご覧に。

プロフィール

美術ひろば タネノス
楽しみながら自己表現のできる場を目指し、美術教室とギャラリーをメインにミニカフェ「お茶の巣」、画材販売スペース「引き出しの巣」も併設した居場所。
多摩市聖ヶ丘商店街20221028日オープン。誰もが持っている大事な〝タネ〟を育てる巣となり、根も枝葉もすくすく育つようなお手伝いをと成長中。HPnoteInstagram、ご覧に。
[営](日)〜(金)10:30~18:00(17:30L.O.)、(土)10:30〜20:00(19:00L.O.)
[休](木)と5週目
[TEL.]042-401-8590
[住所]多摩市聖ヶ丘2-22-3-2(GoogleMapで開く

プレイスメイキング とは
そこに行ったら人と出会えて、つながって、ワクワクドキドキ楽しい時間が過ごせて、笑顔が広がって、まちが盛り上がる何かを作り出せる。そんな空間を、私たちが普段暮らすまちの中に作る取り組みが「プレイスメイキング」。

紙上プレイスメイキング とは
『もしもし』紙上が、そんな「プレイスメイキング 」の場になりたい。『もしもし』に触れることで、新しい人とつながったり、ドキドキワクワクの思いが広がったり、新しい発見があったり、このまちで暮らしていることを嬉しく思ったり、安心したり、心が豊かになったり。そして人に優しくしたいなと思えてきたり。そんな『もしもし』を皆さんに届けたい、一緒にこのまちを楽しい場所にしていくきっかけになれたら。そんな思いを込めました。

 


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