紙上 Placemaking
「自分自身が楽しんで、笑顔とパワーもお届け」
／パフォーマンス集団　ザ・レインボーズ

知る人ぞ知る、八王子の名物ボランティア『パフォーマンス集団　ザ・レインボーズ』。
メンバーたちは色鮮やかな全身タイツに身を包み、弾ける笑顔とともに、オリジナル劇や南京玉すだれ、ノリノリのダンス、そして紙芝居などを繰り広げています。
「目の前の人に喜んでもらえたら…なんてことではなく、自分たち自身が楽しいからやってるんです」と話す代表のあかぞうさん。
「あなたたちが楽しそうで楽しかった」と、見た人からかけてもらった言葉が宝物です。

ギュギュッと集まったメンバーたち

はちおうじNPOフェスティバル（2023/9/30）では、南京玉すだれも披露

きっかけは、幼稚園の卒園時の謝恩会での出し物。
終わった後に、あかぞうさん、「楽しかったねえ、私、虹色の全身タイツで踊るのが夢だったのよ。ねえねえ、一緒にやろうよ、やろう！」と出演したママたちに声をかけます。
「ありえない、全身タイツ!?　いやだ、いや！」と白い目であかぞうさんを見つめるママたち。
けれどいつしかあかぞうさんの勢いに乗せられて、2007年、6月6日、5人のママによる「パフォーマンスママ　レインボーズ」が結成されました。

そして、八王子市市民企画事業補助金交付団体として、活動をスタート。
児童館や福祉施設などでボランティアでパフォーマンスをしてきました。
2009年の秋に、八王子をテーマに子どもから大人までが楽しめる曲をと作られたオリジナルソング「ぼくらの八王子」の普及啓発団体としての活動も始めました。

「主婦でも輝ける新たな場所、無限の可能性が花開く場所になっていったと思います」

以来、保育園、幼稚園、児童館、福祉施設などさまざまな場所でボランティアとして、パフォーマンスを続ける中で、多くの人の目に触れるようになります。
そして、「私も参加したい」「仲間にしてください」と、いろいろな人から熱いコールを受けるように。
10年前には、当時78歳の「カトジイ」からもラブコールが。

プラカードを掲げるのがカトジイさん

「ママだけの集まりではなくなったので、2014年に、『パフォーマンス集団　サ・レインボーズ』に改名しました。やっていることや思いは同じです」

現在、40歳から88歳の約30人のメンバーが、それぞれ自身の特技を生かして、活動しています。
無理強いはなく、やらされてやっている人は一人もいません。
「とにかく、楽しむ」という思いを一つにして、自分のやりたいことを楽しんでいます。

「『レインボーズ』に拾ってもらわなければ、ただただ老いていくばかりだったなと思う」とカトジイさん。
「楽しく頑張るカトジイがいるから、私たちも元気でいられるのよ」とメンバーが口を揃えて話します。

あるメンバーの言葉「レインボーズには失敗がない」に皆の思いが集約します。
それぞれが、やりたいことになんでもチャレンジできて、楽しんで活動できる喜びにあふれます。
トラブルさえも楽しんでしまうのだとか。
「ちゃんとやろう、ではなくて、楽しんでやろう、なので」とあかぞうさん。

家族から「『レインボーズ』とずっと一緒でいろよ、離れるなよ」と言われるメンバーもいるほどです。
「大人が全力で楽しめば子どもも楽しくなってくる。そこに、未来や希望が生まれると思うんです。
自分たちが楽しんでいるその姿を見て、周りが喜んでくれる。みんなが笑顔で幸せになれたらいいなと思います。
これからも、楽しむことに、一生懸命！　全力で楽しんで、人と人との笑顔のかけはしになっていきます！」

ぜひ一度、そのパフォーマンスをご覧ください。

【今後の公演予定】

★10/22（日）11:00～11:00
戸吹クリーンフェスタ2023
戸吹清掃工場周辺　 八王子市戸吹町1916番地（GoogleMapで開く）

★10/22（日）13:25～13:55
二本松商店街感謝祭
二本松公園　相模原市緑区二本松4-16（GoogleMapで開く）

★11/3（金祝）13:30～15:00（内30分）
文化の日子ども祭り
八王子市役所駐車場前河川敷　八王子市元本郷町4-21-21先（GoogleMapで開く）