[ワカモノコラム]タヌキをモチーフに多摩市発のブランドを!
「自分のアパレルブランドで多摩市を盛り上げたい」と話すのは、多摩市の有名な動物〝タヌキ〟をモチーフに多摩市発信のアパレルブランド『タヌキスタジオ』を立ち上げた飯塚徹哉さん。
「多摩市は、自分が生まれ育った場所です。緑が多く、遊歩道が続いてて、住みやすいこのまちが大好きです。この〝タヌキ〟のブランドを、多摩市の名物にしていきたいです」
多摩市を愛する飯塚さんの思いがたっぷり詰まった念願のブランド、そして洋服店。ワカモノに向けてのエールとともにご紹介していきます。
アパレルブランド開店までの軌跡
もともとおしゃれやファッションが好きだった飯塚さん。高校卒業後は、靴と鞄づくりの専門学校へ進学。その後、服の勉強で海外留学を経て、アパレル会社に就職しました。
「小さな会社だったので、デザインから製造、販売、営業、広報・・・全て携わることができ、一連してアパレル運営やビジネスコンサルタントについて学びました。社会人生活では、数年間だけ関西の方に住んでいたので、より多摩の緑あふれる美しさや良さに気づき、この頃から〝多摩市で店を出したい〟という思いが強くなりました」
そして、2022年1月に念願の自分の店を多摩市永山にオープン。
「オープン当初は、お客さんが1日1組来るか来ないか・・・という状況でした。けれど、コンサルタントとしての経験値もあったので、〝必ず売れる〟という自信はありました」という飯塚さん。
飯塚さんの思惑通り、SNSを中心にこの店を知るお客さんが、一人ふたりと増え・・・多摩市内の方はもちろん、北海道から関西方面まで、全国各地から足を運ぶ方も次第に増えていきました。そして、『タヌキスタジオ』の噂は海を渡り、今では海外からもお客さんが来る人気店へと成長しています。
「20代から30代のお客さまが多いと思いきや、最近ではその世代の方がご両親へのプレゼントに贈ってくださり、そこで気に入っていただき、60代や70代の方がリピートでご購入いただくことも増えました。また、キッズサイズもあるので、ご家族で着てくださったりすることも。幅広い世代の方に手に取っていただけて、とても嬉しいです」
飯塚さんのこだわりが詰まったアイテムたち
コーヒーの香りが漂うカフェと併設された店内には、タヌキの顔の刺繍がついたTシャツ、パンツ、鞄や小物のアイテムがズラリ。ユニセックスでも着られるメンズの服から、レディースやキッズまでバリエーションも豊富です。
この店の象徴となるタヌキのワッペンは、飯塚さんが何度も工場に足を運び、「キャラクターっぽくも、動物っぽくもなりすぎないようなデザインが気に入っています。毛並みや目の位置など、何度も修正を重ねて、ようやく完成しました」と話します。
洋服で使用する生地は、長く愛用していただけるように着心地や素材感を重視して、上質な生地を吟味。そこに飯塚さんの思いを詰め込んだデザインで形を作っています。高品質なアイテムたちですが、「適正価格にしたい」と、手に取りやすい良心的な価格に設定。そこも魅力のひとつです。
ワカモノにエールを!
〝自分のアパレルブランドを持つ〟という夢を沸々と抱く若者も少なくないのでは。
その成功の秘訣を飯塚さんに伺いました。
「アパレルブランドの立ち上げは、ファッションだけでなくビジネスも学ぶことが大切だと思います。私は、社会人になって就職したアパレル会社で、経営のことやコンサルタントのことも同時に学べました。〝悩んでやらないより、やって後悔する。just do it!〟の気持ちを大事に進んでください。まずは、行動に移して挑戦を!」
と若者にエールを送ります。
飯塚徹哉
1986年多摩市出身。靴と鞄づくり専門学校を卒業後、海外留学を経て、アパレル会社へ就職。その後独立し、昨年1月に自らデザイナー兼販売を務めるアパレルブランド『タヌキスタジオ』を開店(多摩市永山駅から徒歩9分/Googlemapはこちら)。
今年10月には、百草駅近くに2号店を開店(Googlemapはこちら)。ECサイト(こちら)も好評。