漢方コラム(143)爪でわかる健康状態
漢方では、舌を診ることを舌診といって、体質鑑別に重要な観察部位になりますが、もう一つ参考になるのが「爪」です。爪は肝血を反映する部位で、欠けやすい・縦線が多い・二枚爪になりやすいのは、肝に貯蓄されている血が不足していることの現れです。
実際、爪が弱いのは、爪を構成するタンパク質を充分に作れていない証拠であり、タンパク質やそれを作るためのビタミンやミネラルの摂取不足です。また、爪の形状も重要で、平らだったり、スプーンのように逆に反っていたりすると、重度の貧血の場合があります。爪に白い斑点が出ている場合は、亜鉛不足が疑われます。ぶつけて斑点があると思っている方がいますが、爪をぶつけても斑点にはなりません。半月の有無は血流の参考になります。
たまには自分の爪先をよく観察してみてはいかがでしょうか?
こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯輝明
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