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漢方コラム(144)水を飲んでも治まらない口渇

水を飲んでも口やノドの乾きが治まらない…。何故このような状態になるのでしょうか? 東洋医学で考える原因の一つは陰陽の乱れです。体の中に異常な熱が発生し、その熱が陰に属する津液[しんえき]を消耗させ、口渇[こうかつ]になります。水分では津液の補充はできないので、改善しません。二つ目は体の中の水分が偏在していて、必要なところに供給されていない状態です。気持ち悪くて、飲みたくないのに口が渇くので、水を含んで湿らせたい感じになります。陰陽の乱れの場合は、清熱[せいねつ]と生津[しょうしん](津液を増やす)の治療をして、正しいバランスに調整します。例えば、白虎湯[びゃっことう]があげられます。水分が偏在している場合は、利水薬で水分代謝を改善します。薬の副作用や病気が原因の口渇もありますので、異常を感じたら、一度病院で診てもらった方が良いですが、良くならない場合は、漢方薬も有効です。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵

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