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漢方コラム(149)東洋医学での物忘れ症状

物忘れが増えると心配ですね。東洋医学では3つの原因があります。1つ目は脳の栄養不足に当たる「気血や腎精の不足」です。食事の不摂生や老化によって脳の髄海(ずいかい)が空虚となり、物忘れが増えます。2つ目は「瘀血(おけつ)」。例えばストレスや冷え、動脈硬化などで血行不良となり、脳の血絡を塞いでしまうことです。3つ目は「痰湿(たんしつ)」で、粘りのある痰湿(脂肪のような物質)によって血絡を塞いでしまいます。つまり、脳の血流を良くしてしっかり栄養を行き届かせることが、物忘れの改善に良いということなのです。また、気血を作るために睡眠が重要と考えます。実際、睡眠中に体の修復のために成長ホルモンが最大値分泌されるのと、脳の掃除時間(グリンパティックシステム)になっているそうです。これらは深い睡眠でなければうまく働かないので、不眠症の改善も重要です。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯輝明

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