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『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
 その14「夢を見る」

その14
「夢を見る」」

「夢」は睡眠中に見るもので、過去に経験した記憶がベースになっているそうです。
大切な約束なのに道に迷ったり、試験が全く解けなかったり。
「わあ」と焦ったところで目を覚ますことがありませんか?
そして「ああ、夢で良かった」と安堵する。

一方、「夢を見る」には、人生に目的を与えたり、モチベーションをあげる役目がありますね。
私の幼い頃からの夢は、「職業婦人になること」でした。
8人兄姉の末っ子ながら兄姉は早々に独立。私は聴覚障害のある母と共に生きていました。
だから、一人でも生きていける経済力をつけたかった。
38歳で『もしもし』を発行して以来、資金繰りに苦慮してなかなか経済力はつかなかったけれど、働き続けるという夢は叶いました。

そんな時「専務の趣味は? 夢は?」とスタッフの問い。
仕事一辺倒できた私です。
ここ数年は体が自由にきかないから、「何もできない」と後ろ向きになる日々に。
「これから何をしたい?」と問われても、答えられなかったのです。
これは堪えました。

〝「夢こそ力」です。「希望こそ力」です。人間は「絶対に、これだけはやりとげるんだ」と固く固く決意したら、たいていのことはできるものなんです〟との恩師の言葉。
『もしもし』を出し続けた日々、負けないといつも踏ん張っていた私でした。
弱気になってどうする! 「楽しみにしてます」「いつも読んでます」の声に背中を押していただき、私の夢は「書き続けること」だと、今、改めて思います。
感謝を込めて、私のできることを続けます。

PROFILE

長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。


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