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漢方コラム(157) 火照りの症状

病気ではないけれど、不快な症状のひとつにりがあります。
例えば、顔・頭の火照り・のぼせと手のひら・足の裏の火照りです。
これらの症状には、虚証と実証があり、治療方針が少し異なります。

実証の火照りは、赤ら顔、目の充血、舌が赤いなどいかにも熱気を感じる風貌が多いです。
辛いものを食べる、お酒を飲むなど、熱が籠もりやすい生活習慣が原因となる場合もあります。
これには清熱解毒作用の漢方薬、例えばなどが用いられます。

一方、虚証の火照りは、単純に熱が多くて火照るのではなく陰分の不足で陽気が高ぶって起こる症状なので、陰を補充しながら清熱する治療が必要です。
また、もともと実証の火照り体質の方でも、夏は汗をかくので、陰が虚してきて虚証の火照りに変化する場合があります。

東洋医学では季節的な変化も考慮することが重要です。

こだま堂漢方薬局

薬剤師:長峯 友恵

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