『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
その22 「育つということ」

その22
「育つということ」
先日、令和4年生まれの日本人の子どもは68万6,061人で前年比5.7%ダウン、一人の女性が生涯で出産する子どもの数・合計特殊出生率は1.15で、前年比0.05ポイント減となったと報道がありました。少子化の原因はさまざまで、私が言うことはありません。
けれど、子どもの成長は、いくつになっても楽しく、嬉しいなと思います。
私は両親から「こうしなさい」と言われることなく育ち、自分で道を探し、選んで生きてきました。
ただ、「こうしたいけど?」と問うことはしていました。すると父も母も「わかったよ、頑張ってごらん」と背中を押してくれたものです。
私の進む先の幸せを祈ってくれていることを肌身で感じました。だから、私自身も頑張れたのだと思います。
そうして育った私が、我が子に向き合うときに決めていたこと。親だから、大人だからと上に立つのではなく同じ立ち位置で見る。
そして、結果の良し悪しではなく、何故そうなったのかを自分で考えられる人になるように。
決め事は、子どもと話し合い、決めた約束は守る。これでした。
とはいうものの、口を出したくなる時もありました。内心、「大丈夫?」と心配したことも。
彼女・彼らが大人になった今もそう。それが我が子の幸せを願う親の定めなのでしょう。
ふと思います。突っ走る私に、父母もきっと声をかけたかったのだろうな、転ぶんじゃないよと。
でもね、転んでみなきゃわからないことが沢山。それを教えてくれたのが、父母でした。ありがとう、父さん、母さん。
PROFILE
長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。
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