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モリテツのキューバ・南米紀行9「意外!! ハバナの夜1」 (ハバナその9)

その日の夜、Xさんに「これからみんなでハバナの夜を楽しもう」と誘われた。世界各地を一人旅でほっつき歩きながらも、夜、出か
けることはまずない。日本とは治安がまるで違っており、地元の人が大丈夫と言っても素直に受け入れることはできない。

夜は一杯やった後、明日の旅支度の予習をするというのが我が一人旅処世術。ましてやハバナの夜の治安など信用できるものか…と疑わしそうな眼を向けると、Xさん、「と思うでしょ。ところがどっこい。ここは中南米で唯一安全な歓楽街よ。さ、支度して」。

促されて再度、みんなで宿を出た。まず向かったのは高級ホテル「フロリダ」のカフェ。

1800年代の大富豪の邸宅を改装したもので、ハバナの高級ホテルはほとんどこのパターン。ヤシの木をあしらった正面はバーカウンター。後ろの壁はキューバの山々を描いた巨大風景画が飾られ、木製の丸テーブルや椅子も洒落ている。

表を歩くサンダル履きの人々と比べて、ここはスーツにネクタイ、ドレス姿の紳士淑女の憩いの場か。共産国とはいえ、どこか格差を見せつけられた思いだ。

少しばかり現金を調達せねば。さて、VISAのクレジットカードは使えるのか?

「使えはするけど時々、ATMからカードが戻ってこない時がある」とのこと。目抜きの銀行のATMには4、5人の列。まず大丈夫だろうとカードを挿入すると、無事にCUC紙幣を調達。キューバでは外国人と現地の人々が使う紙幣は分かれている。外国人が使う1CUC札はほぼ1USドル。20CUC札は
ほぼ20ドル。もっともどの店も「ドル札があるならそっちで」とやはり人気はUSA。
※通貨は旅行当時


#モリテツ #森哲志 #紀行 #キューバ

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