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『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
 その29「陽光桜」

その29
「陽光桜」

▼この原稿を書いている3月19日、東京にソメイヨシノの開花宣言が出ました。平年より5日早く、満開は3月27日の予報。今号が皆さんの手元に届く頃には、散り始めていることでしょう。散りきるまで雨が降りませんように。

▼さて、ソメイヨシノに先駆けて咲く陽光桜(ヨウコウザクラ)をご存知ですか? 我が家から近い、長池公園横のバス通り沿いは今まさに見頃で、色濃く鮮やかなピンクが見事です。

▼この陽光桜、第二次世界大戦中に青年学校の先生を務めていた高岡正明さんが、戦場に散った教え子たちの冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立ち、寒さに強い天城吉野(アマギヨシノ)と暑さに強い寒緋桜(カンヒザクラ)を交配させ誕生させた品種。改良に25年掛かり、試行錯誤を重ねたその物語は、映画『陽光桜ーYOKO THE CHERRY BLOSSOMー』として、2015年に上映されました。

▼高岡さんは陽光桜の誕生後も、自費で世界各国の要人などへこの桜を贈り続けたと。「桜を世界中に植えて地球を花園にする。この美しい桜を見たら、人類は争う気持ちにはならない。今後二度と人類は戦わない。戦う必要はない」との高岡さんの平和への思いが込められています。

▼今、世界各地で、自らは望まない争いによって多くの人が命を落としています。私には、その状況は悪化するばかりに見える。一人の百歩より百人の一歩。高岡さんの遺志を私も継ぎ、平和への思いをお隣さんや次世代を担う子どもたちに伝え、手を携えて動いてまいります。

PROFILE

長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。


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