『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
その34「挨拶でつながる」

その34
「挨拶でつながる」
▼私が住むマンションではこの夏、大型修繕工事がされ、作業される方々が毎日出入りしていました。皆さんとても礼儀正しく、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「お帰りなさい」と笑顔を添えて挨拶してくださいました。そのおかげか、順調に工事も進んで、先日完了。もう会えないのかと思うと少々淋しい気持ちになります。
▼ここに引っ越してきて間もない頃、人とのつながりを大切にしたくて自分から挨拶することを心がけていたら、当時、2歳くらいの子が、私の顔を見て姿勢を正し、「こんにちは」と爽やかに挨拶してくれました。たった一言なのに、「今日も一日がんばるよ~」と思ったことを覚えています。そんな、一言の挨拶の積み重ねがスムーズなコミュニケーションへとつながっていくのですね。
▼「挨」は「おし進める」、「拶」は「迫る」の意味を持ちます。とすると、「挨拶」は「押し合う」という意味になります。これは、禅宗の「一挨一拶」が語源で、一つ押し一つ迫る、問答を交わして相手の仏法修業の悟りの深さをはかる言葉として使われ、それが日常語に転じて、相手の気持ちを慮り、心を開いて近づいていくという意味へとなっていったのかもしれません。
▼海外に目を向けると、舌をペロッと出す、鼻と額を合わせる、相手の手を自分の額に当ててお辞儀をする等々、実にさまざまな挨拶があります。面白い。私も地球人として一人の人とつながっていく最初のきっかけとして、挨拶を大切にしたいと改めて思います。
PROFILE
長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。
1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。
以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。

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