[まちいまコラム]
視覚障がい者の〝目〟となる音訳ボランティア
その活動の存続のために!

視覚に障がいのある方や、文字を読むのが困難な方のために、書籍や資料を〝音声にして伝える〟音訳ボランティア。今、高齢化等の影響で音訳者不足が深刻な問題となっています。
1991年設立の『多摩市音訳グループ繭』も同様で、最盛期に108人まで増えたボランティア会員も今はほぼその半分に。
音訳は、利用者にとっては読書や生活に必要な情報を得るための「目」となる重要な存在です。『繭』でも多摩地域はもちろん、北海道から九州まで多くの利用者の要望に応えます。
「音訳がないと本当に困る。例えば選挙に関する情報などもここから得ているから」とは利用者の小林さん。多摩市の広報や、聞きたいと思う本あればその都度音訳を依頼します。
こうした多くの利用者の要望に応え続けるため、『繭』では会員募集や新人養成講座に今さらに力を入れています。
新人養成講座では、利用者が聞きやすい音訳ができるまで、読み方を徹底的に指導。アクセントや高低のイントネーションに注意しながら、意味を伝える読みを習得していきます。
「資料等の内容を正確に伝えるのは大変ですが、利用者さんからのありがとうの声が励みです」
「自分の隙間時間でやったことが人に役に立ったのが嬉しかったです」
「30代半ばで失明した利用者さん。今まで続けてきた栄養士の仕事を離れたくないとの思いで勉強を続け、視覚障がい者を対象とした講演会も行っているといいます。その利用者さんの貴重な情報源は『臨床栄養』という雑誌。『臨床栄養』の音訳を行う時は、〝しっかり間違いなくお届けしないと〟と気持ちも引き締まります」
などなど、音訳ボランティアスタッフ達の声。
また、利用者に喜んでいただけるものを届けるために、スタッフ一同心掛けているのは〝視覚障がいを持つ人たちはどういう人たちなのか〟ということをまず考えること。利用者が〝自分で読んでいるような気分になる〟ようなものを届けることです。利用者との交流を大切に、定期的なコミュニケーションを取りながら、その声を聞いています。
「音訳の世界は奥が深いし、難しい部分もあるけれどやりがいもある。
音訳しながら自分が今まで知らなかった世界を知ることができる。それもまた楽しいですよ」と代表の秦邦枝さん。
2026年5月に新人養成講座を開催。
あなたも音訳ボランティアを始めてみませんか?

『多摩市音訳グループ繭』のみなさん
DATA
【視覚障がい者のための音訳ボランティア新人養成講座】
▼事前説明会:2026/5/15(金) 13:30〜15:30
▼講座日時:5/22・29、6/5・12・19 ※すべて(金) 全5回 13:30〜15:30
▼会場:多摩市立関戸公民館または関戸・一の宮コミュニティセンター(関・一つむぎ館)※予定
▼講師:南部優子氏※新宿区図書館研究会 すみだ録音グループ「声」
▼費用:1,000円(資料代)
▼定員:20名程度(申し込み先着順)
▼対象:事前説明会含め全日程出席可能で、引き続き音訳ボランティアとして活動できる方。パソコンの簡単な操作ができる方
▼申し込み:4/30(木)までに 『多摩市音訳グループ繭』ホームページ(https://onyakugroup-mayu.jimdofree.com)の「問い合わせ」から申し込んでください
▼お問い合わせ:多摩市音訳グループ繭
TEL&FAX:042-339-3063※(火)13:00〜16:00
メール:tamamayu8@nifty.com
講座内容)
事前説明会(5/15)音訳とは・音訳活動についての説明
第1回(5/22)音の言葉で伝える、発声・鼻濁音など
第2回(5/29)日本語のアクセントについて、アクセント辞典の使い方
第3回(6/5)意味のまとまりを意識して読む
第4回(6/12)かっこや記号が入った文章の読み
第5回(6/19)いろいろな文章を読む(広報文、小説など)
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