口の病気を放置すると…
昨年末、学術誌『ネイチャー』の〝むし歯や歯周病等の歯科疾患は5種類のがんや、糖尿病・心血管疾患・うつ病・リウマチ性疾患・肥満等の28種類の慢性疾患に強く関連している〟との研究発表が衝撃を与えました。人体の臓器の中で体の「中と外」を仲介する役割を持つ歯と口腔は、外部から侵入するバイ菌から体を守るバリケード役で、口の病気を放置するとバイ菌を体の中に容易に招き入れる結果に。体内に侵入した菌はさまざまなルートで拡散します。歯ぐき等の血管に侵入した菌は血流を通じて全ての臓器に到達し炎症を引き起こす厄介者。また、菌の一部は「誤嚥」により肺へたどり着き誤嚥性肺炎を起こし、年4万人以上が亡くなられています。歯科医院はバイ菌が引き起こす炎症から体を守ることのできる存在で、予防は、今や単なるむし歯や歯周病の予防ではなく、全身疾患の予防そのものです。
永山センター歯科
院長:長井 哲弥
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