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モリテツのスペイン紀行55「さらばほほ笑みの国(2)」(マドリード7)

王宮は見学できるそうで、入場料11ユーロ(現在14ユーロ)を支払い、荷物検査をパスすれば、絢爛豪華な宮殿を味わえる。天井画が見事な大階段をおもむろに上ると、左右の壁に大きなフレスコ画を配したアラバルデロス・ホールに突き当たる。見学するにも広すぎて手に余る。そこらじゅうをうろついていると、金色の輝かしい部屋に行き当たった。調べてみると、これは「饗宴の食堂」といわれ、なんと国定記念物。インペリアルテーブルには最大144人が着席でき、今もフェリペ六世夫妻が外国の賓客をもてなす場として提供されているという。

まるで縁がない世界。凄いと感心しつつも、どこかよそごと。見学は十分と外に出た。マドリードの人口は320万人。横浜市より56万人少ない。昼間の都市圏人口は倍増するといわれるが、賑やかなプエルタ・デ・ソルから少しはずれると、シエスタ中はまったくの無人の街。しばらく歩いていると、やっと人に出会えた。結婚式を終えたグループらしい。人懐こさが嬉しくなる。


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