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紙上 Placemaking
「悼む想いを分かち合う場に」
/グリーフサポートたま

大切な人を亡くしたことでの喪失感、悲しみ、後悔等、汲めども尽きぬ想いを抱える人の心が少しでも軽くなればと、多摩市で2024年4月から活動をスタートしたのが「グリーフサポートたま」です。

〝グリーフ〟とは、〝悲嘆〟〝深い悲しみ〟のこと。

月に一度、第4週の日曜日に「わかち合いの集い」を開催。そこでは、参加した人が、自分の中に抱える想いをぽつりぽつりと話し、それを、支えるスタッフが傾聴し想いを寄せていく時間が重なります。
もちろん、話をしたくなければ話さなくても大丈夫です。

代表を務める筧智子さんは、30代初めでお父さまを亡くしました。

筧智子さん・早借洋一さん

「突然のことで悲しみに打ちひしがれ、自分の存在の土台がグラグラと崩れました。自分に何が起こったんだろう。何もしてあげられなかった。などなど、いろいろな思いが交錯しました。そこで、〝グリーフ〟を知り、上智大学グリーフ研究所で学びを深めていきました。そして、私のグリーフは私自身が感じなければ、と地域の方の悲しみに寄り添いサポートしていけたらと、同じ思いの仲間と共に活動を始めました」

上からの押し付けは一切なし。
一人ひとりから紡がれる話に敬意を持って耳を傾け、わかち合う。
そうすることで「あなたは一人じゃない」と伝えていきます。
ゆっくりとした歩みを見守りながら、真心をこめて寄り添っていくのです。

「それぞれの人の中にある悲しみの対処法は、それぞれに違います。死別の悲しみをたった1人きりで背負うには重すぎますと伝えられたらと願います」

その悲しみ、複雑な思いを打ち明けることのできる時間が、ここにあります。

ドキュメンタリー映画上映会、開催
「グリーフケアの時代に~あなたはひとりじゃない~」

もしもあなたが、大切な存在を失ってしまったら、そのとき、どうしますか?

今日の社会は、核家族化、コロナ禍が一気に推し進めたコミュニケーション手段の変化、個人主義、情報管理など、利便性・効率化が進んだ。
それに伴い、社会の孤立化が課題となっている。
気がつけば、誰かに相談したくても、「会って話す」時間は激減。
だがニュースは、社会不安や事件・事故などの情報は日々絶え間なく内外から届き、孤独な心を侵食してゆく…。
そのような社会情勢の中で、〝グリーフケア〟という言葉に注目が集まり始めた。
それはなぜか?
どんな言葉で、何を意味するのか?
グリーフケアに取り組む人々の取材を中心に、その基礎的な理解を得て、様々な視点から「いま、求められている理由」を解き明かしてゆきます。

●2025年5月18日(日)14:00開場・14:30上映開始(16:30閉会予定)
●多摩市立永山公民館 ベルブホール(ベルブ永山5F)(GoogleMapで開く
●700円(全席自由) 4/7(月)10:00販売開始
電子チケットはこちら(https://teket.jp/13579/47921
紙チケットは、ベルブ永山3F「はらっぱ」にて
●公式ホームページ https://grief-care-movie.com/

プロフィール

グリーフサポートたま(ぐりーふさぽーとたま)
大切な人を亡くして悲嘆の中にある方が、同じような体験をした方々と出会い、その悲しみや寂しさ、言葉にならない想いなどをわかち合う会。一人ひとりの心が少しでも軽くなることを願い、2024年4月に活動を開始した。会を運営するのは、主に上智大学大学院や上智大学グリーフケア研究所で傾聴をまなんだ専門スタッフや心理支援の現場を持つ公認心理師などです。
●毎月第4週(日)10:00~12:00・蓮庵にて(GoogleMapで開く
●予約制・定員制(前日までに電話かメールで連絡)
●300円(当日支払い)
[問い合わせ]
grief.tama@gmail.com
TEL.090-1264-8425 はやかし
https://sites.google.com/view/grieftama/

プレイスメイキング とは
そこに行ったら人と出会えて、つながって、ワクワクドキドキ楽しい時間が過ごせて、笑顔が広がって、まちが盛り上がる何かを作り出せる。そんな空間を、私たちが普段暮らすまちの中に作る取り組みが「プレイスメイキング」。

紙上プレイスメイキング とは
『もしもし』紙上が、そんな「プレイスメイキング 」の場になりたい。『もしもし』に触れることで、新しい人とつながったり、ドキドキワクワクの思いが広がったり、新しい発見があったり、このまちで暮らしていることを嬉しく思ったり、安心したり、心が豊かになったり。そして人に優しくしたいなと思えてきたり。そんな『もしもし』を皆さんに届けたい、一緒にこのまちを楽しい場所にしていくきっかけになれたら。そんな思いを込めました。


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