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TamaHito 21 
髙木 実有さん
中卒・高校中退という学歴だけで将来を諦めないで

10年以上続ける無料学習支援

聖蹟桜ヶ丘駅から歩いて5分ほど。大栗川近くのビルの5階にあるのが、若者を対象した無料塾『慈有塾』です。さまざまな事情で高校進学が叶わないままに日々を過ごしてきた彼らに、もう一度勉強する機会やセカンドキャリアを一緒に考える時間を提供するために非営利で活動しています。目標は、高等学校卒業程度認定試験(高認)や大学合格。授業料も教材費も無料。講師は、髙木さん含め全員がボランティアです。
「私自身、大学に入ったことで大きく人生が変わりました。世界が、将来の可能性が広がった」と話すのが『慈有塾』発起人であり代表の髙木実有さんです。大学入学後、〝学歴だけで将来を諦めてほしくない〟との思いで、髙木さんは後輩に勉強を教え始めました。それは大学を卒業し就職してからも続きます。
「人身取引被害者支援のNPOに勤務する中で、〝私ができることは勉強を教えること〟と改めて気づき、生徒が3人を超えたこともあり、2014年に多摩市で、『慈有塾』を立ち上げました」
会場は、髙木さんの自宅や公民館など。
2016年、法人登記し、今の八王子教室と多摩教室を開くことにしました。
「それまでは自分が頑張れば良かったんです。でも人に支えてもらわないと進んでいかなくなって、ボランティア講師の募集をかけました。自分個人の活動ではなく、団体の活動としてやっていこうと思ったんです」
「講師の皆さんは、素晴らしい方ばかりです」と誇らしげに髙木さん。

生徒の合格が、私にとっての生き甲斐

現在『慈有塾』は、応援してくれる個人、企業などから寄付・助成してもらって運営。国や行政からの受託は受けていません。教材や消耗品などは、全国の応援者から寄付で集まってきたもの。満足に食事もできていない生徒のために、フードバンク等と連携し、食品や物品を無料配布することもあります。
「ボランティアの先生たち、寄付をしてくださっている方々、地域の皆様はもちろん、日本全国の皆様に支えられて続けられている、本当にありがたいです。そのなかで、生徒を傷つけたのではないか、本当に生徒のためなのか、支援の押し付けになっていないか? 反省したり、常に自身に問いかけています」
髙木さんがなによりも嬉しいのは、生徒の高認・大学合格。人一倍辛い思いをして生きてきた彼らが頑張って結果を出してくれることが、「私にとっても生き甲斐です」と話してくれました。

 

プロフィール

多摩市在住。『一般社団法人慈有塾』代表。中央大学法学部在学中より個人で学習ボランティアを始め、卒業後、『NPO法人ポラリスプロジェクトジャパン(現・人身取引被害者サポートセンターライトハウス)』を経て、2014年『慈有塾』設立。2016年には一般社団法人を取得。以来、ボランティア講師とともに、15歳~40歳で高等学校卒業程度認定試験・大学合格を目指す若者に、無料で学習指導を続けている。

『慈有塾』
https://jiyujuku.net/
多摩教室の他に、八王子教室、葛飾教室有

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