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TamaHito 25 
高田 千鶴 さん
大好きな〝牛〟を追いかけて いつしか〝牛写真家〟に

始まりは
高校の大家畜部から

今年は干支ということで注目される「牛」。しかし、そのずっと前から牛に熱い視線を向けてきたのが八王子市在住の牛写真家・高田千鶴さん。カメラ片手に全国の牧場を巡り、牛の写真を撮り続けています。牧場での様子やアップで捉えたかわいい表情等、牛への愛情で溢れるその写真。
「くちゃくちゃ食べて、ぼーっと反芻している姿を見ていると、こちらものんびりできます。牛の自然な表情を撮るには、カメラを構えたままじーっとその瞬間を待っていないといけない。でも待つのも苦ではなく楽しいです」
高田さんと牛との出会いは、動物好きが高じて入学した出身地大阪の農業高校。大家畜部(牛部)で牛の世話を経験しました。朝早くの搾乳、エサやりから掃除等、何かと体力を使う酪農の仕事でしたが、高田さんはすっかり牛の魅力にはまりました。初めて見る牛の出産に感動。2年生になると一頭の子牛の担当になり、夢中で世話をしました。けれどオス牛だったので、やがて牧場に出荷され、その後食肉になってしまう運命でした。
「育てた牛が出荷されて行った時の悲しみは、今でも忘れられません」
卒業後、酪農ヘルパーとなりますが、腰を痛めて続けられなくなり断念。それでも、〝牛とつながっていたい〟という思いは強く、友人の「牛の写真集があったらいいな」との言葉に、自分の目標を見つけました。以前から牛の記録で撮っていた写真を、独学で学びながら、牛写真家としてのスタートを切ることになったのです。

牛や酪農家の魅力を
「牧場ガイド」で紹介

牧場には一日中いても飽きることがないという高田さん。全国の「牧場ガイド」を作るのがライフワークです。雑誌撮影等のカメラマンの仕事とは別に、今も独自で取材を続け、ホームページで公開。牛の写真はもちろん、牧場の様子や見学の可不可、牛を育てる酪農家の姿も紹介しています。
「酪農家さんのことも知ってもらいたいですね。皆さん深い愛情を持って牛を育てています。最近は離農される方も多いので、その姿を残しておきたいという気持ちもあります。多くの人が牧場に興味を持ち、訪ねてもらえれば…。特に子どもが牛とふれあう体験は貴重です。私の写真もそのきっかけになれば嬉しいです。八王子にも『磯沼ミルクファーム』等、素敵な牧場がありますよ。これからも1つでも多くの牧場を訪ねたいですね」

 

プロフィール

1979年、大阪府出身。八王子市在住。1994年、大阪府立農芸高等学校資源動物科に入学。卒業後、酪農ヘルパーを経て、牛写真家に転身。雑誌・書籍等の撮影、取材、寄稿の他、自身のライフワークとしてHP(https://ushi-camera.com/)で「牧場ガイド」を展開。2021年1月1日、「しぜんキンダーブック1月号『うし』」を発行※フレーベル館公式通販サイト(https://www.froebel-tsubame.jp/)で購入可能

 

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