TamaHito 26
神野 佳奈子 さん
食材の持つ素晴らしさを 話して伝える野菜ソムリエ
人の出会いに恵まれて生きた野菜の知識を身に
高校生時代、「安室奈美恵さんに憧れて、ガングロだったんです」と神野さん。大学進学を控え、肌を白くしたいと思った時、「トマトが良い」と知りました。
「そこで、生で1ヶ月食べ続けたんですけど全然変わらなくて。調べたら、トマトは加熱することも大切。その後、生も加熱も食べ続けたら真っ白に!」
この〝野菜ってスゴイ!〟の体験が、野菜ソムリエとしての神野さんの現在の活動につながっています。
大学入学後、長期の休みには国内外への旅行やさまざまな場所での長期アルバイトを重ねたという神野さん。
「いろいろなものを食べ、いろいろな人と出会い、いろいろなことを体験して、学ぶ中で、〝私が興味あるのは野菜だった!〟と、当時はしりだった〝野菜ソムリエ〟の資格を取得しました」
大学卒業後は食品メーカーに入社。レストラン部門に配属され、接客やメニュー描きなどを任されます。
「もともと人と接するのが好きだったので楽しかったですね。メニュー描きも、独学の筆文字を使って工夫したりして、やりがいがありました」
しかし、野菜の豆知識を綴っていた個人ブログの書籍化をきっかけに退社。マーケティング会社の社長と出会い、野菜ソムリエCanacoとしての活動があれよあれよと拡がっていったのです。
「野菜のあれこれを話したり、考えたり、伝えることが楽しくて続けてきたら、出会う人がステージを作っていってくださった感じなんです」
コロナ禍の今、「人と会いたい!」と神野さん。徹底した感染対策をとる対面に加え、オンラインも展開。全国60の小学校での食育授業、地元での地域支援事業、料理教室等をしています。
〝旬〟と〝色〟を大切に一緒に健康になリましょう
神野さんが、野菜のあれこれを話す上で大切にしていることは〝旬〟と〝色〟。
「旬のものをその季節にしっかり食べると、迎える季節に対応できる体になります。野菜の色は太陽からもらった自然の力でできているもの。1食で5色が揃うようにしてほしいですね。そして、〝生と加熱〟も。調理方法次第で栄養分が何倍も違ってきます」
「この町で子育てをして地域に助けていただきました。だからお返ししたいんです。地域の方々に私が持つ食のあれこれを伝えていって、一緒に健康になれたらいいなと思っています」
プロフィール
1982年東京都生まれ。18歳で稲城市に転居してきて以来、稲城市在住。大学在学中に野菜ソムリエの資格を取得し、約20年。野菜ソムリエCanacoの名前で、料理研究家としてレシピ本の出版、イベント、CM制作、レシピ開発、新聞雑誌の連載、日本全国の小学校での食育指導、地元稲城での支援事業など、マルチに活躍中。二児の母。HP「野菜ソムリエCanaco」で検索!(https://ameblo.jp/yasai-canaco/)