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TamaHito 38
堀池 喜一郎 さん
人をつなげ、まちで生き、まちを知り、まちを歩く

新しい発想を次々展開しシニアの地域起業を応援

大学卒業後に電機メーカーに勤務。定年近くで役員をしていた時に、元気な高齢者の地域参加のプラットホーム「シニアSOHO普及サロン・三鷹」を設立した堀池さん。シニアがはつらつと集い活躍するその活動は、当時、注目を集めます。そして翌年、59歳で早期退職後には、同会のNPO法人化に伴い代表理事に就任。同法人は、地域情報化関連のサービス事業を行政や企業と協働して展開し、2003年度日本経済新聞社の地域情報化大賞、2004年度情報化促進貢献団体として経済産業大臣表彰を受賞するまでに発展しました。

「でも、5年やって、もういいかなって思ってね。後任に委ねました」と。

その後も竹とんぼの普及を目指した「どこ竹@竹とんぼ教室」をブログで運営したり、「三鷹CB研究会」や「身の丈起業塾」「好齢ビジネスパートナーズ」をスタートさせたりと、会社員やシニアが地域ビジネスに参加できる仕組みをさまざまに展開してきました。ところが「75歳で直腸癌の手術を受けたら、畑作業がすごくやりたくなって」ということで茨城県笠間市のクラインガルテンで半月を過ごす日々を3年間。

常に新しい世界へのスタートを切り続ける堀池さんでした。

まちの歴史を知って歩くそこに新たな発見が

そんな堀池さんですが、奥様の病気をきっかけに、生活の拠点を再び三鷹に戻すことにしました。78歳でした。

「でも暇なのは嫌でね。そうだそうだ、散歩とクッキングや、ものづくりなどいろんなことをブログで発信していこうと思ったんです」

そして三鷹のまちを歩いてその様子を発信するうちに、「一緒に歩きたい」と言ってくれる人が出てきました。

「一緒に歩くのに、説明ができた方がいいでしょう。でも40年近く三鷹に住んでいるのに、なにも知らなかった。で、本を3、40冊読んで知識を重ねていったら、今はコンクリートで固められているけれど、どんな水の流れがあって、草原が広がっていたのかが見えてきたんです。そのまちを知ろうと思うと新しい発見がどんどん出てきます。三鷹は、玉川上水をはじめとして、水の歴史がある素晴らしいまち。いくつも謎がある。その謎を解明したいですね」

散歩会に参加した方からは「さんざん歩いているところなのに、こんなに面白いところだったなんて」との声もあがるそうです。

まちを知ると、そのまちが大好きになりますね、堀池さん。

 

動画は、「三鷹でランチ散歩_あじさい編(2021/6/6)」
Nagaru Nagamichi

 

プロフィール

1941年東京都江東区生まれ。大学卒業後電機メーカーに就職。在職中に「シニアSOHO普及サロン・三鷹」を設立。59歳で早期退職後、同会のNPO法人化に伴い代表理事に。その後、市民の持つ知識をe-ラーニングで配信する講師養成講座や竹とんぼの講師育成の任意団体「どこ竹@竹とんぼ教室」設立など、さまざまな活動を展開。3年前からは歴史を語りながら歩き、隠れ家カフェでランチをする「三鷹でランチ散歩会」を主宰。

「堀池喜一郎 すこやの工作室日記」はこちらから
「のめり.com」はこちらから
2020年12月からは、のめり込んでいるだけの人を紹介する動画を公開中。

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