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TamaHito 29 
武生 弘子さん
日本の心の風景を 魂を込めて描いていきたい

大切なのは
心を込めて描くこと

「兄が絵が上手で、その兄と比較されていたので絵に対してのコンプレックスがとても強くて。でも、『私も!』と美大に進学したんです」と武生さん。それが、美大では、作品が入学案内に掲載されたり、参考作品に連続選抜されたり、卒業時には優秀な作品を描きました。
「先日、小学生の時の賞状もいろいろ出てきて、あら、上手だったのねと娘と話しました」と。美大卒業後は筆を置いたものの、子育てが落ち着いた頃に本格的に再開。今では、画業40年超を重ね、日本全国のデパートで個展を開催。コレクターも全国にいる人気画家に。
「ただ、コンプレックスがトラウマになって、『絵は難しくて大変』との思いをずっと引きずって描き続けてきたんです。描くのに震えたこともあったくらい。やっと最近ですね、描くのが楽しくてラクになったのは。娘からも、『お母さんは、人生に悔いはないわね』と言われました」
とはいうものの、「まだまだこれから」と武生さん。常にアンテナを張って思考して、モチーフを探し、ひらめきを書き留め、写真に残し、作品にする日々。
「絵には答えがないんです。描いても描いても描き足りない。でも描きすぎても良くない。直感力に従って描くのが大切だと思っています。大切なのは心を描くこと。自分の心から出たものを魂込めて、常に描いていきたいです」

抒情歌という文化を
絵画を通して広めたい

武生さんは抒情歌をモチーフにした作品をたくさん描いています。
「明治、大正、昭和、平成と歌い継がれてきた日本の名歌・童謡・唱歌・わらべ歌・思い出の歌などを称して〝抒情歌〟と言われています。これは、日本の素晴らしい文化の一つです。この文化を未来に継承したいとの思いで、歌詞に基づいてイメージを膨らませて作品に仕上げています」
歌詞を口ずさみながら作品を見ると、見る人のその歌にまつわる思い出もよみがえり、懐かしく心豊かなひと時を生み出してくれます。
そして2017年、「日本の抒情歌を描く」全国公募展もスタートさせました。
「日本の文化を広めたい、後世にも継承していきたい」との武生さんの思いがそこにあります。

プロフィール

稲城市若葉台在住。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業、東京芸術大学美術学部聴講生 美術解剖学修了、パリ国立高等美術学校(エコール・ナショナル・デ・ボザール)修了。日本美術家連盟会員、国際美術連盟会員。「日本の抒情歌を描く」展創設者・代表。日本全国で個展を開催。https://jojokakan.com/

日本の心の風景・日本の抒情歌を描く
武生弘子 洋画展
北原白秋の作品を中心に、油絵で表現したものをジグレー版画にして展示します。
▼2021/3/22(月)〜4/4(日)9:00〜17:00※入館は16:30まで※2021年4月からは10:00〜で、(月)休館▼小田原文学館・白秋童謡館(小田原市南町2-3-4・小田原駅より箱根方面行きバス「箱根口」下車徒歩5分)TEL0465-22-9881▼一般250円、小中学生100円
※緊急事態宣言の状況により、変更されることがあります。

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