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TamaHito 15 
梅田 智子さん
稲城をかたどったイラストで〝いなぎ〟を知るきっかけを 

「稲城」は「いなしろ」でも千葉の稲毛でもない」

かわいらしいゾウやアフロな髪の毛、ブドウにクロワッサン等々、カラフルで楽しいイラストがずらり。でも形はみんな同じです。そう、これは稲城市の地図をさまざまなものに見立てて描いた絵「いいえ いなぎです」。稲城市在住のイラストレーター、yossanのちょっと笑える作品です。

yossanの本名は梅田智子さん(39)。大阪府で生まれ、兵庫県明石市で育った関西人。

「主人との交際がきっかけで群馬に移住し1年後に結婚、稲城市に引っ越してきたのは5年前。ちょうど息子をみごもっていたときでした。知り合いがいたわけでもなく、まったく縁もゆかりもなかったまちですが、主人が子育て環境も含めていろいろ調べて、実際に自分達の目で確かめて、自然も豊かで、梨畑も目の前にあって、住みやすそうだなって思いました」と梅田さん。

「東京に引っ越すとき、友人や知人から東京は恐いところ、東京の人は冷たいらしいよってさんざん言われて(笑)。でもそんなことありませんでした。稲城は人も温かで、便利で住みやすいまち。ただ、千葉県の“稲毛”と間違われたり、“いなしろ”と読まれたり、“どこにあるの?”と聞かれたり、案外知らない人が多いなあと思いました」。

遊び心で描いたイラストが評判に

住み始めて2年ほど経った頃、稲城市商工会議所から頼まれて、イラストマップを制作していた時、稲城市の形が頭にこびりついていた梅田さんは、遊び心でその形から連想されるものを持ち前の感性を生かして描いてみました。それが面白いと評判になり、2018年に「いなぎ発信基地ペアテラス」で個展を開催、大きな反響を呼びました。

『いいえ いなぎです』は現在40作品がラインアップ。バッヂやポストカード、LINEスタンプ、スマホカバーなどグッズも販売されています。

「これまで稲城を知らなかった人にも興味を持ってもらうきっかけ作りができたのかなと。稲城には本当に頑張っている人達やお店がいっぱいあるから、ぜひ知ってほしい!

どんなまちかもわからずに越して来た私ですが、多くの人とつながることができ、助けてもらっています。これから日本全国や海外で仕事をすることもあると思いますが、私が情報発信することで“いなぎ”を一人でも多くの人に知ってもらい、みなさんの役に立てたらうれしいですね」。梅田さんの稲城への思いは、まだまだ尽きないようです。

 

プロフィール

大阪府生まれ、兵庫県育ち。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒、食品のパッケージデザイナーなどを経て、現在はフリーで絵本、イラスト、デザイン等幅広く活躍。子どもの頃にピアノを習い、その後ジャズにも親しんだ経験から、音が感じられる作品を生み出すのが得意。主な制作実績は、「こどもとうたう♪NHKのうた2019-2020」、「絵本けんちゃんとサッカーボール」、「グリムどうわ50選」、「稲城市イラストマップ」他。
http://yossan43.com

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