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漢方コラム(118)手足のほてり

手足の冷えにお悩みの方が多いですが、逆に手足のほてりにお悩みの方もいます。自然な温かさとは違い、不快感があるので、冷たいものに触りたがり、気になって眠れないなど生活に支障が出ます。この症状には、原因となる体質がいくつかあるのですが、その中のひとつに陰陽の不調和〝陰虚火旺(いんきょかおう)〟という体質があります。陰と陽はお互いがバランスを取り合っていますが、陰が減ると相対的に陽が強くなり、陽の性質を持つ火が生まれ、ほてるという考えです。夏場、暑くて汗をかくと陰を消耗し、そのうちに暑くもないのにほてるようになります。暑さが体に入ることが原因ではないので、陰を消耗した夏の後半から秋にかけてこの症状で悩む方が増えます。汗をかきやすく疲れやすい方などは麦味参(ばくみさん)(生脈散(しょうみゃくさん))を飲んでおくと、汗のかきすぎを防ぎ、夏ばての防止や不快なほてりを予防できます。

8月の夏季休業は、8/13(金)〜8/16(月)です

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵

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