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間欠性(かんけつせい)外斜視の最前線

 「間欠性外斜視」とは、外斜視のときと正常なときの2つの状態をあわせもっている外斜視です。外斜視は遠くを見るときにおきると眼が外側にずれるので見かけ上問題となり、近くを見るときにおきると内よせが困難になるので読書がしづらくなります。小児では「2つに見える(複視)」と訴えることは少なく、ずれた目の情報を脳から消去してしまいます。これを「抑制」といい、両眼で見る立体感覚等の視機能が低下する可能性があります。外斜視の治療方法には視能訓練、プリズム眼鏡、斜視手術があります。偏位量が小さい場合はプリズムという光学的療法などが行われる場合があり、大きい場合は斜視手術が行なわれます。斜視手術では、もどり(術後に再び外斜視となる)が出現する場合がしばしばみられるため、手術時期を含めた慎重な検討が必要です。目の向きが心配でしたら、眼科を受診しましょう。

多摩センターわたなべ眼科
院長:渡辺 裕士

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