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Tama Hito 59
平野 浩美 さん
「障がい、年齢、立場を超えて、連携して活躍できる喜びを」

前例にこだわらず、行動に移せば何かが動く

高校卒業後、鉄道会社に就職したものの土日も仕事の毎日に辟易し、時計会社に転職。真面目にコツコツ仕事に取り組む姿勢が評価され、若くして現場責任者になった平野さん。

「ただ、円高になって景気が悪くなり、草むしりや機械掃除ばかりになって」

そんなときに叔父に声をかけられ、叔父の会社に営業職として入社。

「最初に飛び込んだ先で仕事をいただいて。もしかしたら、叔父が話をしてくれていたのかもしれないのですが、この時の喜びで、新規開拓専門を選ぶようになりました。決められたことをやるのではなく、私は私のスタンスで切り開いていきたいと。行動に移せば何かが動くことを実感しました」

この思いを今に活かして、自分がこのまちでできることはなんだろうと、模索し始めたのが2年前。『NPO法人21世紀自然環境循環研究所』のメンバーになり、障害者雇用につなげる活動にも取り組むようになりました。

「息子が発達障害を持ち、障害者福祉に関心がありました。親亡き後に大変な思いをするのは、子ども自身。だから子どもが一人になっても自立できる仕組みを作りたいと思ったんです」

皆が連携、互いに理解し、ともに活躍できる社会へ

学校生活や社会に馴染むことに不便を感じている生徒のもとを訪れ、農福連携の授業を一年間行ったり、障がいのある生徒とそうでない生徒の交流を目的にラジオ演劇を主催したり、平野さんは、これまでにない取り組みをさまざま展開しています。

「周りに任せているばかりでは、何も変わらないことに気づいたんです。だから、自分でできることはやろう!と。ただし、一人だとできることには限りがある。今、やれることをできる人がいるならその人と連携してどんどん進めていく。スピードを上げて前進していくのに必要なことだと実感しています」

現在の平野さんは、きたる11月12日(土)の研究所主催「夕焼け小焼け音楽祭♪」開催に向けて奔走する日々。

「童謡『夕焼け小焼け』が2023年に100周年を迎えます。そこで、モデルになったといわれる上恩方を盛り上げて地域を活性化するとともに、このまちで暮らす、障がい者、高齢者、学生、企業、そして皆さんが交流し、互いに理解し、ともに活躍できる社会になることを目指して開催します」

夕焼け小焼け音楽祭♪

2022年11月12(土)9:30〜20:00
夕やけ小やけふれあいの里(GoogleMapで開く
入園料のみ:大人200円/65歳以上100円/中学生以下無料
チケット購入方法:入り口券売機にて
問い合わせ
NPO法人21世紀自然環境循環研究所
TEL090-1850-1788(平野)
mail:okiraku296tw@gmail.com

「夕焼け小焼け音楽祭♪」の詳細はFacebookで発信中

プロフィール

1960年、八王子市上恩方町生まれ。八王子市在住。高校卒業後、鉄道会社、時計会社を経て、新規開拓の営業職として仕事を続ける。本業の傍ら、2020年、NPO法人21世紀自然環境循環研究所で、障害者雇用の支援活動に関わるように。2022年4月、同研究所理事長に就任。今年、5月と8月、高校生を巻き込む「ラジオドラマ交思縁」の企画を実施。11月の「夕焼け小焼け音楽祭♪」の開催に向け、奔走する日々。HP「NPO法人21世紀自然環境循環研究所」で検索

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