1. HOME
  2. 漢方コラム(141)舌診:舌で分かる体質

漢方コラム(141)舌診:舌で分かる体質

ご自分の舌をじっくり見たことはありますか? 東洋医学では舌診(ぜっしん)といって、舌で判断する体質分析方法があります。舌の肉質・色・舌苔(ぜったい)の状態、舌下の血管などを観察します。正常な舌は濃いピンク色で、ハリとツヤがあり、薄苔(はくたい)です。相談に来る大人のお客さまで、見本のようなキレイな舌の方はなかなかいません。例えば、血行が悪い「瘀血(おけつ)」体質の方は、くすんだ色、紫色、茶色い斑点がある、舌下の静脈が太く目立つ、といった見た目で現れますし、気血不足の方は歯形がついていたり、肉質も白っぽくなっていたりします。舌苔が気になってブラシで掻き取っている方もいますが、胃腸が健康であれば、舌苔はさほど付きません。また、お薬の影響で口腔内の細菌叢(さいきんそう)のバランスが崩れ、ベットリ苔が付いてしまうこともあります。舌は内臓の鏡です。ときどき自分でも舌を観察してみてくださいね。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 輝明

#健幸 #健康 #KENKOU #漢方薬

関連記事