漢方コラム(167)梅雨時期に多い不調

梅雨時期は、湿気・気圧変動・気温差によって「自律神経系の不調」「食中毒」 「皮膚トラブル」などの症状が多くなります。中でも「湿気」=「湿邪(しつじゃ)」は、さまざまな邪気と結びつき、「粘性」の性質によって体にベッタリ張り付いて取り除きにくい性質です。例えば、風邪(ふうじゃ)と結びつくと「風湿邪」となり、関節痛を起こしたり、熱邪と結びつけば「湿熱邪」になり、皮膚病を引き起こしたりするといった具合です。湿邪を取り除くには、停滞した余剰な水を血中に引き込む「利水薬(りすいやく)」、胃腸の湿邪を除去する「化湿薬」(けしつやく)、皮膚代謝で湿邪を取り除く「解表薬(げひょうやく)」などに分類される生薬が用いられます。この時期によく用いられる「藿香正気散」(かっこうしょうきさん)は、利水薬・化湿薬・解表薬が絶妙な配合で組み合わされた漢方薬で、湿邪を取り除く代表的な処方のひとつです。季節感も取り入れて使いこなすのがコツです。
こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 輝明
#健幸 #健康 #KENKOU #漢方薬


