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Tama Hito 58
おそうじやさん 八王子まりこ さん
「得意な片付けることを活かし、誰かの役に立てるのが幸せ」

片付け続ける週末をずっと続けるの?

「もともと洋服や雑貨が好きで、たくさん持っていて、溢れていたんですね。でも、片付いてないと嫌で。平日は仕事して、週末は家の片付けというのを続けていて、ふと、こんなことをあとどれくらい続けるんだろうと思ったんです」と話すまりこさん。実家のお母さんも同じような生活を続けていて、その姿を見て育ったので、それは当たり前のことだったと。でも「やってられないなあ、物が多いんだよな」とも思ったと言います。

そんなとき、勤めていた会社を辞めざるをえない状況に。どうしようと思う中で、当時知り合いになっていたママサークルの中心者から「仕事を探しているんだったら、私が家のことをやる時間が取れなくて家の中が大変なことになっているから、手伝ってくれないかしら」と持ちかけられました。家にいることが好きで、家を片付けることが好きな自分のできることかもしれないと、引き受けることにします。

「それが、友達に広がって、じゃ、我が家も見てほしい、となって」

2018年、「おそうじやさん 八王子まりこ」さんが誕生しました。今では、月の半分は八王子市内で、残り半分は違う場所で片付けの手伝いをするまでになっています。

 

相手のやる気を待って、背中を押して手伝うだけ

「人生の中で一番大切な〝時間〟という資産を、片付けに費やすことで失っていくのってもったいないと思うんです。そうならないためにも、まずは、物の量を適正にしましょうと提案します」

わかっているけれど、なかなか物は捨てられないのが現実。捨てられるなら、片付かない家にはならないんです。

「抵抗あるうちはやらなくてもいい。でも、心の奥底から〝やろう〟となって、ジャンプする瞬間が来たら、そこです。私はその方のやる気が出ることを信じて、できるお手伝いをしていきます」

「片付かない家はない」とまりこさん。

「夫婦仲や家族関係がうまくいってなかった人が、片付けることで解決していったケースをたくさん見てきました。片付けることは人生のしまい方につながるのだと思います」とも。

物を買うときに「どこに置くの? どこで使うの? この後どうなるの?」と物の一生に見通しをつけるといいと。

「大切なことって全部つながっています。でも自分のストレスにならないように。そこが大切です」

「諦めなければ片付きますよ。私は諦めないので、一緒に片付けていきましょうね」

プロフィール

1980年秋田県生まれ。短大中退後、雑貨店店長を務めたりした後、友達に誘われて東京での派遣の仕事を開始。その後、さまざまな仕事を重ね、職業訓練校で簿記の資格も取得。事務職に勤務するも辞めざるを得ない状況になる中で、知り合いに声をかけられたことから、家庭の片付けの仕事を始め今に至る。さまざまな業種の個人事業主との出会いを重ね、年に1回、イベントも開催。発信しているSNSから元気がもらえると話題を呼んでいる。

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