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漢方コラム(148)夏バテ予防に使える漢方

年々夏が暑くなって辛いですね。この暑さを東洋医学では「暑邪(しょじゃ)」といい、体内の気や津液(しんえき)を消耗させ、夏バテの原因になります。そのような体調では、熱中症も起こしやすくなりますが、実は熱中症はその時だけの症状ではなく、脱水により、一生にわたるダメージを腎臓に与えてしまうことはあまり知られていません。
夏バテに対して使う「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」はその名の通り、暑邪を除き、気や津液を増やす漢方薬です。似た処方構成の漢方薬に「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」がありますが、こちらには暑邪を除く清熱薬や津液を補う生薬は入っていません。また、冷たいものや水分を取り過ぎて食欲がない場合は、「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」が使われます。胃腸の冷えや湿を取り除いて、食欲を回復させます。他にも、症状や体質によりさまざまな漢方薬が活用できます。
暑さに負けずに、この夏を乗り切りましょう!

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵

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