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[みらいっこ コラム]もう参加した!?「小学生がえらぶ!〝こどもの本〟総選挙」

リアルな人気本が明らかに!
小学生〝最強の本〟ランキング

小学生のみなさん、今までに読んだ「最強」におもしろい本は何ですか?
「小学生がえらぶ!〝こどもの本〟総選挙」は、全国の小学生が参加できる、本の人気投票です。
今までに読んだ一番おもしろかった本を1冊選び、投票します。国内で発行されているものならマンガも含め、どの本に投票してもOK。だから選ばれた本はいずれも小学生が心底おもしろいと感じたものばかりです。新刊だけでなくロングセラーもランクインしており、本が好きな子にも、読みたい本を見つけるのが苦手な子にも、「参考になる」と好評。子どもと本との距離をグッと近づけてくれる、近年話題のイベントです。

投票スタイルは、学校・図書館などで取り組む団体投票と、個人投票の2種類があり、どちらかに1人1回参加できます。第4回の投票は、2023年9月8日(金)まで。個人投票はインターネットからでき、結果は2024年2月10日(土)に発表されます。

想定を大幅に上回る反響が
継続的な開催へ

「初開催前は、本当に票が集まるだろうかとドキドキしました」と事務局長・岡本さん。
業界初の試みということもあり、1万票ぐらい集まれば…と考えていたところ、想定を大幅に上回る12万票以上の投票がありました。
「第1回のスタッフは6人。1万票くらいなら、なんとか手作業で集計できるだろうと考えていたのですが、12万票はさすがに難しい…と、集計を専門の会社にお願いすることに。想定外の出費となりました(笑)」

大きな反響と話題を呼び、書店や図書館などで働く大人達からも「ぜひ、また開催してほしい!」と熱いエールが続々と届きました。
しかし単発のつもりで準備したイベントだったため、継続開催するには、まず仕組みを整えることが必要でした。
そこで『ポプラ社』主催という形ではなく、運営事務局をNPO法人化することに。他の出版社で働く人々もメンバーに迎え、さらなる公平性UPを図りました。
運営資金も悩みの種となりましたが、企画趣旨に賛同した企業や団体が、協力・支援を申し出てくださり、助けられました。
たとえば、第2回以降は子ども達が手書きした投票用紙のデータ化には、スポンサー企業からの技術協力を受けています。また、日本財団の協力を得て「子ども第三の居場所」にTOP10入りした本を寄贈するという取り組みも行ったそうです。
「〝子どもに本との出合いを届けたい〟という思いに共感し、関わってくれる人や企業が増えるのは本当にありがたく、勇気づけられます」と、岡本さん。回を重ねるごとに「子どもと本の架け橋になろう」とする大人達の輪も広がり、仲間が増えていく喜びを噛み締めています。

〝ドッジボール小学生〟に本とのすてきな出合いを

本好きの子ども達が目を輝かせる「小学生の人気本ランキング」ですが、実は真のターゲットは「ドッジボール小学生」。
「休み時間になると、本には目もくれず、一目散に校庭に飛び出して元気に遊んでいるような子ども達にも、本のおもしろさを知ってもらいたい」というのが、この企画の出発点です。
だから最大のテーマは、「図書館や書店に足を運ばない子どもたちに、どうアプローチするか」ということ。そのためにも、ただ投票するだけではなく、他にも子ども達が参加しくなるような楽しい仕掛けを用意したいと考えています。
たとえば第1回では、結果発表イベントでは、特にすてきなコメントを書いてくれた子ども達を招いて、「こどもプレゼンター」に任命し、著者に表彰状を渡してもらいました。これは子ども達にも著者の方々にも大好評!
感染症の流行で、しばらく子ども達のイベント会場入りを断念してきましたが、状況さえ許せば今後もどんどん子ども達が参加できる機会を増やしたいと考えています。「結果発表のイベント会場に数百人の子ども達を招待して、投票結果を子ども達に直接見守ってもらう」というのも、やってみたいことのひとつだそう。「もっとおもしろくしたい!」と運営メンバー達は、夢を膨らませています。

事務局長から小学生のみなさんへ

「総選挙は本との出合いの第一歩。1〜10位に選ばれた本は、大人が薦める〝よい本〟とは違うかもしれませんが、全国の多くの小学生が〝最強〟と感じた本です。普段本をあまり読まない人も、きっとおもしろいと感じられるはず。ぜひ1冊でもランキング入りした本を読んでみてほしいと思います。そして読んだ本がおもしろかったら、今度は自分が推してみたい本を探しに、図書館や書店へ行ってみてもらえたらと思います。
みなさん一人ひとりが、〝最強の1冊〟と出合えますように。」

こどもの本総選挙

全国の小学生が、今までに読んだ「最強の本」を選んで投票するイベント。第1回は2017年11月〜2018年2月の投票で128,055票が集まり、2018年5月5日に結果発表が行われた。業界初の試みは大きな話題に。2023年9月8日(金)まで第4回投票受付中。結果発表は2024年2月10日(土)予定。
投票や第3回までの結果は公式サイトから。

写真提供:こどもの本総選挙事務局


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