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TamaHito 33
張川得太郎さん
自治会活動に携わって47年 地域のためなら何でもやる

体操の指導から防犯パトロールまで

百草団地内を多摩市から日野市にかけて毎日一人でパトロールしている男性を見かけました。「防犯パトロール」と書かれたベストを身に着け、腕を大きくふりながら力強い早足で歩く姿に、思わず振り返ってしまいます。

張川得太郎さん(74歳)。自身の健康のために10年前から始めたウオーキング。途中から地元の小学校から頼まれて、小学生たちの下校時に合わせ、見守りを目的としたパトロールを行うようにもなりました。

出身は福岡。高校卒業後に上京、自動車会社や冷蔵ショーケース製造・販売会社で働き、20代の頃に縁あって多摩市の百草団地に。

「2人の娘の子育てにもいい環境だったし、当時は周りに同世代も多く、住みやすいところだなあと」

「でも、ふと思ったんだよね。女の人は子どもを通じたつきあいやご近所さんとのオシャベリで仲良くなって地域に入っていけるけど、男は仕事仕事で地域のつきあいは苦手。男にとって地域って何だろうってさ」

そこで張川さんは思い切って団地の自治会に入り活動することを決めました。当時27歳。現役バリバリの働き盛り。仕事でクタクタに疲れていても、何事も中途半端が嫌いな性格のため、休みの日は自治会活動に全力投球という「壮絶な生活」だったそう。

 

いざという時、地域の安全を守るため

1995年の阪神・淡路大震災を機に団地内に防災委員会を立ち上げ、自ら委員長としてさまざまな安全策を講じました。その一つが災害図上訓練「LODE」。団地の立面図上に居住者の年代別のシールを貼り、いざという時の支援方法に役立てるマッピングづくり。個人情報に配慮しながらの細かな作業ですが、現在もみんなの命を守るために2年ごとに更新しています。

この他にも、毎朝のラジオ体操の指導員、多摩市の介護予防リーダー、コミュニティセンター「三方の森ふれんど」の運営など活動は山盛りです。

「百草団地もピーク時には1,000世帯もあったのが、今は863世帯、うち65歳以上が700人近くいる高齢者団地です。幸い僕はまだ足腰も元気。動ける限りはこの地域の安心安全のため出来る限り頑張っていきたい」

その歩きっぷりなら大丈夫ですよ…そう声をかける間もなく、たったか歩き去っていく張川さん。地域のことは任せて安心ですね!

 

プロフィール

1947年福岡県生まれ。1973年に多摩市に転入。現在、多摩市百草団地に妻と二人暮らし。多摩市百草団地自治会会長を7年務め、同常任委員、百草団地防災委員会委員長。多摩市介護予防リーダー。

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