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漢方コラム(126)水滞(すいたい)の症状

水滞は水が滞ることが原因の病気です(水毒ともいわれます)。水滞は発病が緩慢で、経過が長く、治癒しにくいことが特徴で、その性質によって痰や湿などに分けられます。例えば、回転性のめまいは痰、フワフワめまいは湿の性質があるなどです。似たような症状でも痰と湿では使う生薬も異なります(血虚や気虚に起因するめまいもあります)。
また、関節炎の原因になる風湿、湿熱による膀胱炎、痰火の不眠症など、症状には全く関連性がないように感じられますが、水は他の邪気と結びついて、患部に重くへばりつく性質があるのが特徴的で、「さまざまな治療をしても良くならない場合は水滞を疑え」などといわれます。特に水の運行と関係がある、脾(東洋医学では胃腸のこと)、肺(呼吸器・皮膚等)、腎(泌尿器・生殖器・骨等)の臓腑が弱い方は、水滞の病気に気をつけた方が良いでしょう。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵

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