紙上 Placemaking
「支援が必要になっても、地域で安心して暮らす」
/多摩市 まるっと協議体

2015年の介護保険法改正に基づき全国の市町村で実施する「生活支援体制整備事業」。介護保険料を財源に、「生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)」とその活動を支える協議体が中心となって、地域住民の「互助」を推進し、高齢者が地域で自分らしく暮らせる体制づくりを進めるものです。行政全域を活動エリアとする第1層と分割した各地域ごとに活動する第2層が協力し合い、課題解決に向けて支援します。
- 全域を見る第1層生活支援コーディネーターの木下さん・桐林さん
- 各地域包括支援センターの生活支援コーディネーターの皆さん
子どもから高齢者まで誰もが幸せを実感できるまち「健幸都市」を目指す多摩市で、その取り組みを話し合っているのが『まるっと協議体』です。
NPO法人や民生委員、地域包括支援センター、社会福祉法人、民間企業、シルバー人材センター、老人クラブの代表、介護予防・フレイル予防推進員なども参加し、課題やニーズを吸い上げ、整理し、検討を重ねています。
ひと口に「多摩市」といっても、そのエリアで課題もニーズも異なってきます。そこで、西部、北部、多摩センター、中部、東部の5エリアに分け生活支援コーディネーターを配置。地域の人から入るさまざまな相談・課題をしっかりと受け止めていきます。こちらが、第2層の活動です。
そして、それらを受けて、第1層がネットワークを広げる支援をしたり、地域の特性に合わせて一緒に考えていき、全体で協議しながら、システムとしてつなげていきます。
「大切なのは支援が必要になる手前の人への啓発です。地域の方々が、自分も老いること、手伝いが必要になるかもしれないことを少しだけ意識し、その時にどうしたいか? 今何ができるか? 準備することが重要です」と『地域づくり推進室』の桐林さん。
「まだまだ、私は大丈夫」そう思っていたのに、急に支援が必要になることも、ままあります。
そうなる前の、大丈夫な時から意識しておけば、いざというときに「あー、そういえば」と思い出すことができるのです。
多摩市に限らず、自分のまちで、ご近所さんとの付き合い、民間サービスには何があるのかなどなど、気になる人は自分の地域のコーディネーターに聞いてみることをおすすめします。
多摩市 まるっと協議体の取り組みは、多摩市公式ホームページにも掲載
(https://www.city.tama.lg.jp/kenkofukushi/1008237/koureisha/shisetsu/1002897.html)

3/8(土)の多摩市立関戸公民館での「近所de元気アップトレーニング」の様子
「近所de元気アップトレーニング」とは、地域の集会所や自宅などで地域の方が中心となって行う介護予防体操。5人以上の仲間と、週1回以上の開催で体操DVDの貸与とテキストがもらえます。専門職による定期的なサポートも受けられます。
- 移動分析プロジェクトの様子
- 近所de元気アップトレーニング
- 図書館にて臨時会
プロフィール
多摩市 まるっと協議体(たまし まるっときょうぎたい)
何らかの生活支援が必要になっても、地域で安心して暮らせるように生活支援コーディネーターやその活動を支える協議体が中核となり、地域の課題やニーズをあぶりだし、必要な互助・サービス等について検討・推進するために開催している話し合いの場。2024年度は4回開催。2025年度に向けての布石をうっている。
多摩市生活支援コーディネーター公式LINE(https://lin.ee/oh6L3qH)
プレイスメイキング とは
そこに行ったら人と出会えて、つながって、ワクワクドキドキ楽しい時間が過ごせて、笑顔が広がって、まちが盛り上がる何かを作り出せる。そんな空間を、私たちが普段暮らすまちの中に作る取り組みが「プレイスメイキング」。
紙上プレイスメイキング とは
『もしもし』紙上が、そんな「プレイスメイキング 」の場になりたい。『もしもし』に触れることで、新しい人とつながったり、ドキドキワクワクの思いが広がったり、新しい発見があったり、このまちで暮らしていることを嬉しく思ったり、安心したり、心が豊かになったり。そして人に優しくしたいなと思えてきたり。そんな『もしもし』を皆さんに届けたい、一緒にこのまちを楽しい場所にしていくきっかけになれたら。そんな思いを込めました。
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