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[みらいっこ コラム]一人でも多くの子どもの笑顔のために(2023年度グローバルユース国連大使・深瀬愛さん)

世界平和と次世代が夢溢れる未来を描く
そんな仕組みを創り出す未来のリーダーに

日本青年会議所主催の「グローバルユース国連大使」は、2011年スタートで、毎年、日本全国の中1~高2からメンバーを選出。その後、国内外で研修を重ね、世界平和と次世代が夢溢れる未来を描ける仕組みを創り出す未来のリーダーを育成する取り組みです。

2023年度、八王子青年会議所から選出され、選考を経て、日本全国から選出された20名のうちの1人に選ばれたのが、八王子市在住の深瀬愛(ふかせまな)さんです。

深瀬愛さん

愛さんは、中学1年生の時に、校内に掲示されていたポスターで「グローバルユース国連大使」の活動を知りました。
けれど、その時は応募締め切りは既に終了。応募できませんでした。
そして、2023年1月、2023年度の開催を知って、「最後のチャンスだから」と応募を決意。
選考を経て、大使に就任したのです。

幼児期をドイツで過ごした愛さん。
周りにはさまざまな国籍を持ち、多種多様な状況に置かれ、ドイツで暮らす子どもたちがいました。
「幼いながらも世界のことを知り、いろいろな国の子と友達になり、おしゃべりをするのが楽しかったです。日本に戻ってからも、いろんな国の人と触れ合ったり、文化を知ったり、意見交換を重ねてきました」
そして、〝Happiness for all the children〟の視点で、子どもは皆平等に教育を受け、将来に夢を持つ権利があると考え、行動したいと思うようになりました。

その中での今回の「グローバルユース国連大使」としての活動。

7月には広島で研修を。他のメンバーとともに、原爆ドームや広島平和記念資料館を訪れました。
「これまでに新聞や雑誌を通して原爆のことは知っていました。けれど、実際に広島で見て、被曝の悲惨さが伝わってきて、〝人類は戦争に終止符を打たなければならない。さもなければ、戦争が人類終止符を打つことになるだろう〟というジョン・F・ケネディ大統領の言葉を身にしみて感じました」

広島で他のメンバーと一緒に

また、7月末から8月にかけては、カンボジアで研修。小学校を訪問して、日本の文化である紙風船や折り紙などを通して交流を深めました。
「みんなの笑顔が可愛くて、嬉しかったです。こういう子たちを笑顔にするために、私は行動したいと改めて思いました」

アンコールワットでは、物売りの幼い兄弟に出会います。
「二人には笑顔がなくて、『このポストカードを買ってください』と言われました。私はすっかり動揺してしまって、買うこともできなくて、その場を後にしてしまいました」

どうすればよかったんだろう、との愛さんの思いは続きます。
「皆さんに、あなたなら、どうしますか? と聞きたいです。購入するという人、購入しないという人、それぞれいると思うのですが、そこにはそれぞれの思いや理由があると思います。どちらが正しいとか間違っているとかではなく、考えるきっかけになればいいなと思うんです」

8月31日(木)には、担任だった先生に話を持ちかけ、卒業した中学で自身の体験したこと、そこで思ったことを話しました。そして、話を聞いていた参加者に質問しました。
「あなたなら、どうしますか?」と。

11月まで、大使としてさまざまな場面で啓発活動を重ねる愛さん。
「大使終了後は、活動を通して学んだことを忘れずに、私ができることを続けていきたいです。将来の夢は今探している最中ですが、世界の子どもと関わり続け、子どもの教育や幸せに携われたらいいなと思っています」

プロフィール

深瀬愛(ふかせまな)さん
2006年生まれ。八王子市在住。ICU高校2年生。3歳~6歳をドイツで過ごし、帰国後もさまざまな場所に参加し多様な文化・人に触れる。「グローバルユース国連大使2023」のメンバーに選出され、その研修の中で、アンコールワットで幼い兄弟から「ポストカードを買って」と頼まれる。その経験を皆で共有し、考え合うことを提案している。

#みらいっこ ♯子ども食堂 ♯小学生 ♯食事 ♯フードドライブ ♯フードバンク

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